知り合いの農家さんが、麦茶を作りたいとのことで、
「袋井で大麦を作っている人を知らないか?」と聞かれた。
袋井は、小麦を大規模栽培している農家はたくさんあるが、
大麦は聞いたことがない。
だいたい、大麦は四国、中国地方を中心に栽培されている。
調べてみたら、案の定、袋井にはいなかった。
範囲を県内に広げてみると、2件見つかった。
1件は、松崎高校の食品サイエンス部が
「松高麦茶」というブランド麦茶の開発のために六条大麦を栽培。
もう1件は、焼津の3軒の農家が、県産材料でウィスキーを作るために
二条大麦の栽培に取り組んでいた。
いずれにせよ、ある目的のためだけに栽培されており、販売用ではない。
私では力不足なので、お野菜の先生にもお尋ねした。
先生は、JAや農林事務所関係者にまで聞いてくださったが、
県内では販売目的で大麦を作っている人はおらず、
唯一、種を分けてくれる人が御殿場にいることを突き止めてくださった。
袋井産の大麦でこだわりの麦茶を作りたいのなら、
空いている畑を利用して、自分で大麦を作ってみたらどうか?
と言うアドバイスである。
【六条大麦の画像お借りしました】
私は素晴らしい提案だと思った。
正真正銘、地元産の大麦で麦茶ができる!
「ふくろいの麦茶」などと書かれたパッケージまで浮かんできた。
しかし、農家さんの反応は意外なものだった・・・。
「栽培からなんてムリ~!! もう、引いたわぁ・・・。」
そして、四国産の大麦をポチっと注文したらしい・・・。
ひょっとしたら、その農家さんが袋井産にこだわったのは、
何としても地元産の麦茶を作りたかったわけではなく、
自分で取りに行ける(配送費もかからない)袋井産の大麦で
ちょこっと麦茶の試作をしたかっただけなのかもしれない。
その程度なら、最初からポチっとやればよかったのにね。
でも、大麦のことを調べまくったこの数日、
県内、国内の大麦栽培事情がわかって、すごく勉強になった。
ご協力くださった皆さま、本当にありがとうございました。
ところで、麦茶がうまくできたとして、
その、麦茶、どうやって販売するつもりなんだろう?
麦茶需要が多いからと言っても、その人たちが飲んでいるのは
きっとパック入りの麦茶であって、
焙煎した粒々大麦の状態で販売しても、
今時、さらしの布と黄金色のやかんで煮出す人はいないと思うのだけど・・・。(^-^;
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