先日、Facebookに投稿したこちらの写真、
ビーツを使ったポタージュなんですが、
女性からは好意的なご意見をいただきました。
しかし、男性は
・受け入れられない色
・赤潮を思い出す
・アメリカで飲んでいた整腸剤の色
などなど、あまり好まれない色のようでした。(>_<)
以前、遠州地方で作られている農産物を使って、
自然の色を付けた「おはたき」を作ろうとした時も、
同じようなことがありました。
この中に、濃いピンクのおはたきがありますが、
これはドラゴンフルーツの皮で色を付けました。
掛川で作られているドラゴンフルーツを使ったので、
もちろん地元産の自然の色ですが、
和の色のイメージではないということで、
製品にはなりませんでした。
ビーツの色も、ドラゴンフルーツの皮の色も
自然の色なのですが、
これまでの日本の食文化になかった色なので、
いくら暖色系とは言っても、
食欲増進に結びつかない人もいらっしゃるのでしょう。
私の大好きな映画に
「めぐりあう時間たち」という作品があります。
この中で、ローラという女性が
夫の誕生日に青いケーキを作るシーンがあります。
真っ青なケーキ・・・。
とても不気味に思えて、印象に残っています。
ローラは精神を病んでいる女性だったので、
「こんな色のケーキを作ったのかしら?」
と思っていましたが・・・。
その後、「食品と化学」という講座に参加した時、
「国によって、食欲の沸く色には差がある。
日本人は、青い色を見ると食欲が減退するが、
アメリカ人はそうでもない。
アメリカ人は、黄緑色の食べ物を見ると食欲が減退する。」
というお話を聴きました。
「めぐりあう時間たち」のローラは、
1951年のロサンジェルスに暮らす女性でした。
あの青いケーキは、彼女にとって自然の色だったのでしょうか?
※文中に出てくる「おはたき」は、うるち米のくず米を粉にして作るお餅。
遠州地方の「もったいない精神」が作った伝統食です。