さて久しくジャズの紹介してませんでしたが、今夜はビッグバンドのアルバムを紹介。
ビッグバンドと聞けばグレン・ミラーやベニー・グッドマン、デューク・エリントンあたりの「オールド・ジャズ」を想像される方が多いと思います。
曲でいけば、「A列車で行こう」「シング・シング・シング」なんか。
私が割と聞くのは、以前紹介した『Sahib Shihab and the Danish Radio Jazz Group』のように、上記楽団ほど人数が多くなくて、且つソロが強いもの。
で、ご紹介アルバムは『JAZZ IS UNIVERSAL』 Kenny Clarke-Francy Boland Big Band。
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ワーナーミュージック・ジャパン | |
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ケニー・クラークがパリに移って、ベルギーのピアニスト フランシー・ボランと双頭ビッグバンドを組んでリリースしたものです。
メンバーは国際色豊かで、「UNIVERSAL」。
ケニー・クラーク(ds)、ベニー・ベイリー(tp)、ナット・ペック(tb)、ズート・シムズ(ts)、サヒブ・シハブ(bs/fl)、ジミー・ウッド(b)がアメリカ出身。
もう一人のリーダーはベルギーのフランシー・ボラン(p)
ジミー・デューカー(tp)、デレク・ハンブル(as)が英国。
澤野工房からもリリースされているロジェ・ゲラン(tp)は仏。
スウェーデンのオーケ・パーション(tb)、トルコのアフメド・ムバファクファライ(tp)、オーストリアのカール・ドレボ(ts)。
総勢13名、7カ国出身者から構成されています。
メンバーもそうそうたるメンバー。
上述したサヒブ・シハブもメンバーで入っています。
アルバム構成は全7曲で、アップテンポ5曲(1,2,4,5,7)バラード2曲(3,6)。
1. ボックス703、ワシントンD.C
2. ザ・スティックス
3. グロリア
4. ロス・ブラヴォス
5. シャロンのフェリー
6. 螺旋
7. オーヴァーブルック発の最終列車
アップテンポの間で演奏されるバラードが秀逸。
でも個人的にはアップテンポのナンバーがとてもダイナミックで、これぞビッグバンド!って感じで好きです。
ラスト以外はボランのオリジナル。
1曲目のパッキパキのソロリレーや4曲目のブラス・セクションのソロなんかカッコいいですね。
Los Bravos, Kenny Clarke-Francy Boland
最後はウッドのオリジナル。
ベイリー・シハブ・ドレボそして人気者シムズのソロリレー、エンディングに向けた2本のテナーの掛け合いは曲感といいとても楽しいラストになってます。
今ジャズと言えばピアノトリオしか売れないようなご時世ですが、やはり管モノも欲しいですね
後日他のビッグバンドも紹介します。