雨過天晴

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そして時々飽きます

死神の浮力

2013-08-08 | 

即読了しました。

伊坂幸太郎の『死神の浮力』。

 

死神の浮力
伊坂 幸太郎
文藝春秋

 

伊坂幸太郎の作品の中でも非常に人気の高い登場人物 死神の「千葉」を主人公とした『死神の精度』の続編です。

 

死神の精度 (文春文庫)
伊坂 幸太郎
文藝春秋

 

死神の精度』は短編連作で複数のストーリーでしたが、今回は長編一本。

そのせいか、より「千葉」に近づいてその人と生りが分かる作品になっていました。

 

娘を殺された被害者夫婦が、死神の「千葉」とともに無罪になった加害者への復讐を追いかける物語。

主人公の被害者の無力感や死生観を深くえぐりつつ、死神の「千葉」が主人公の死の判定をどう下すのか。

 

伊坂幸太郎の(本作の主人公の)死生観は私の思っているものとかなり近いものがあって共感する部分も多く、ただでさえ本の世界に感情移入しやすいのに、よりハマってしまうことになってしまいました。

前作ほどのインパクトはないものの、「死神」という現実にはあり得ない登場人物のおかげで面白い作品になっています。

これはまた「千葉」の登場を待ち焦がれてしまいますね。

 

数年後かもしれないけどまた会いたいですね。

 

 

 

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