在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然24 ラファエロ没500年

2020-04-06 18:13:08 | もろもろ、つれづれ



今日、4月6日は、ラファエロ没500年の日である。(没 1520年)

さらに、彼の誕生日でもある。(1483年)

つまり、誕生日と亡くなった日が同じという、希少な人の一人。



昨年の秋から、来年はラファエロの年〜という感じで、アンテプリマのレクチャーが始まっていた。

今年に入り、もういろいろな行事(の予定)が目白押し状態だった。


2月半ばに、バチカン美術館内、システィーナ礼拝堂に、ラファエロのデザインのタペストリーが、1週間の限定で飾られた。
記念式典の最に、礼拝堂の側面に飾ることができるように製作されたもので、10枚からなる。
1515年ごろから、メディチ家出身の法王、レオーネ10世の依頼で製作され、聖ペテロと聖パオロの生涯を描き、製作はブリュッセルのタペストリー工房で行われた。
この1週間の間にバチカン美術館に入場した人は、非常に幸運だったと思う。


天井には、ミケランジェロの天地創造の天井画。

祭壇の壁には、ミケランジェロの最後の審判。

側面の上部には、ペルジーノ、ボティチェッリなどによるモーゼの生涯とキリストの生涯の連作。

その下に、ラファエロのデザインの超豪華タペストリーが、37年ぶりに飾られた。。。

豪華絢爛。


それにしても、これが2月だったからよかった。。。。

もし、今だったら、当然のごとく中止だった。(涙涙涙)



中止、というか、中断してしまっているのが、クイリナーレ宮美術館で行われている「ラファエロ展」である。

展覧会のみが行われる(常設展はない)美術館だが、ローマで行われる展覧会は、この美術館で行われるものが最も迫力がある。

没500年の記念で、ものすごく力が入っていた、鳴り物入りの展覧会が、開会4日目に中止になってしまった。


予定は3月5日から6月3日まで。

最初の3日は、こんな状態になってしまったため、オンラインで予約した人のみの入場(直接出かけた人は入場を断られていた)、1メートル以上の間隔をあけての見学、という条件で入れたが、4日目からはイタリア全土の美術館が閉鎖になってしまったため、この美術館も閉館になってしまった。

私も(別な日に)予約していたが、もういつ再開できるかわからない状態となり、予約券は払い戻しとなってしまった。


6月3日までの開催予定は延びると思うのだが、このままいったら、幻の展覧会になってしまう。。。。(涙)


もう一つ楽しみにしていた、ちょうど今頃始まる予定だった展覧会に「バンクシー展」があり、こちらも現在、中止状態。



そして、今日、没500年の日は、レクチャーなど、いろいろな予定があったのだが、中止、またはストリーミング。

まさか、封鎖がここまで延びるとは。。。。

早く、コロナが終息して欲しい。。。心から願う。


イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然23 封鎖が予定通り終わっていたら。。。ワイン

2020-04-06 01:30:28 | もろもろ、つれづれ



もしも封鎖が、予定通り4月3日で終わっていたとしたら。。。

以上が飲んだワインの写真。



今のところ、最も古いワインは1995年のアマローネ。

ワインクーラーにあるワインを、本当にテキトウに開けた。

古いワインは、何かの機会に友人たちと。。。と思っていたものが多いが、そういう機会が頻繁にあるわけではないし、もしもすでに劣化していたら。。。と思うと、やっぱり安全圏内のワインにしてしまうことも多い。

そこで、どちらかというと、安全圏外、またはすれすれのワインを無作為に開けた。


うち、1本だけ、残念ながらブショネ。
最初の、ピュイリー・フイッセ。
飲めないほどひどくはなかったが、ちゃんとしたところで買った1本なので、残念。

あとは、だいたいが、かなり良い出来だった。

劣化して飲めないというものは1本もなかったので、良い出来だと思う。


水という名のワインが1本混じっているが、それまで、つまり、封鎖の最初は1日1本ペースで開けていた。

仕事に支障があるわけではないので、昼に3杯、夜に3杯開けると、1本が終わってしまう。(笑)

ある時、結構気分が悪くなった。

それから、量を控え、1本を2日程度で空けるようにしている。


封鎖になって、みんな、酒量が増えると言っているが、これは本当。

これしか楽しみがない、と。


それから、食べる量も増える。

運動しなくて、どうしてお腹が空くのか。。。。。。。。

大変困った問題である。


これが、今年の夏のイタリア人の姿。



ううう。。。ダイエットしなくては。

イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然22 やっとカップラーメンを食べ終わった

2020-04-06 01:30:28 | もろもろ、つれづれ


山頂で、やっとカップラーメンを食べ終わった。
これから、なんとか、下山に取りかかれる。


今日も増加数は3000人近いのであるが、死者が500人台に減った。
昨日はまだ700人を超えていたので、幸い大幅に減ったことになる。
そして、現在入院中の患者の全体数が初めて減ったということで、やっと山を下り始めることができるようになった。

山頂に、これだけ長く留まっているとは思わなかったが、とにかく、あとは、緩やかな坂道、時々、登り道はあるだろうが、麓まで続く長い道をゆっくり下っていく。


今日は、シュロの日曜(枝の主日)。
復活祭の1週間前の日曜で、これからいよいよ復活祭に向けての多くの宗教行事が始まる。

キリストがエルサレムに入城したという記念日で、教会で、キリスト教の勝利の意味のオリーブの枝を配るので、枝を手にして歩いている人が多い。。。普通なら多い。


バチカンでは、もちろんミサが行われたが、参加者は関係者のみで、わずかの人数。
もちろん、ストリーミング配信。
こういった重要なミサは、テレビで放送されるので、その点は変わらないのだが、教会内に一般の参列者がいないので、ひっそりとしている。




イタリアの希望の色、青を照明の色に使った、とても綺麗なサン・ピエトロ寺院の内部。