
イタリアが、いよいよ5月3日で封鎖を終え、4日からフェーズ2へと入る為に、政府レベルでの詰めが行われている。
問題は山済み。
バスや列車で、どうやってソーシャル・ディスタンスを保つのか。
ラッシュアワーのローマのバスは、東京並みのぎゅうぎゅう詰めだったりするのに。
商店も、業種ごとにオープンが決まる。
お店に一人づつ入るのには慣れたが、小さな個人商店の多いイタリアで、消毒を頻繁に行う義務は、オーナーにとっては負担である。
レストランのオープンはまだ少し先になるが、隣のテーブルとの距離を1.5m以上開けるということはすでに決まっている。
当然収入が減るが、コロナには変えられない。
それでも、オープンできるところはまだマシなのかもしれない。
イタリア人はみんな海が好きだが、砂浜でどうやってソーシャル・ディスタンスを保つのか。
イタリアの海岸線には、パラソルがきちんと綺麗に並んだ有料ビーチが多いが、1パラソル(4人程度まで)ごと、ドーム状のもので囲むとか、プレキシガラスで覆うとか、これはユニークな案が結構出ている。
最近の中国の様子を見ていてもわかるが、油断すると、コロナの第2波が来てしまう。
それをいかにして防ぐか。。。。
課題はかなり難しい。
イタリアは、今日、初めて、完治者の数が、新しい感染者の数を上回った。
ある意味記念すべき日である。
完治者 3033人、 新しい感染者 2646人。
でも、悲しいことに、死者は、まだ400人を超えているので、3分に一人が亡くなっているという計算になる。
しかし、一人の感染者が他人を感染させてしまう数値が、0.5から0.7に減少しているとのこと。
数週間前はその数値が3に近かったという。
そこで、一応の落ち着きをみせているということになる。
コロナはまるで嵐のよう。
1月の初めは、コロナなんて誰も知らなかった。
わずか数ヶ月で、イタリアでは、190000人近い感染者を出し、死者は25000人を超えた。
イタリアは、感染がヨーロッパで一番最初で、運が悪かった。
正しい情報がまだ少なかったし、誰も、こんなにあっという間に広がるとは思わなかった、
また、イタリアも、日本と同じように長寿国なので、高齢者が非常に多い。
この数ヶ月、死ぬかもしれないほどの経験をした人、身内を失ったひと。。。。
たった数ヶ月前までは、みんな多かれ少なかれ平和に過ごしていたというのに。
それくらい、このコロナは怖い。
日本は、残念ながら、今が真っ只中。
感染していなくても、仕事の不安、感染の不安で、精神的に不安定な人も多いと思う。
私も、最初の2−3週間は、感情がかなりアップダウンしていた。
終息が見えない。。。いつになったら見えるのか、と。
でも、必ず、光が見える時が来る。
あともう少し、頑張って。