在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然36 意識の改革は難しい

2020-04-12 00:34:17 | もろもろ、つれづれ



力士(の一人)が感染したという記事を読んで。

日本も、ここまで来たら、感染の拡大を抑えることはかなり難しいと思うのだが、人々の意識を変えないと、さらに難しい事態になるのではないかと危惧する。

別に力士の一人が感染したことに驚くわけではないが、力士に限らず、しかし、力士という、一つの部屋で生活をし、肌の接触が当たり前のようにあり、くしゃみをしなくても、吐く息から飛沫が飛ぶだろうと予想される場合、感染の拡大は、よほど気をつけないと抑えられないような気がする。
まわり数人の感染で済めば、ラッキーだろう。

日本だから、稽古の際に、換気だけはしっかりされていただろうから、救いはあるかもしれない。


今回は、割と早く感染が発見されたケースのような気はするのだが、そして、直ちに部屋の消毒が行われたというのだが、がっかりしたのは、次の広報担当の話。

もちろん、他の話もしているわけで、これだけ話したのとは違うが、会見での話を1行で要約すると以下のようになる、という例だと思う。


 「対策をしっかり行い、ほかに感染者を出さないよう努めたい」と話しています。


他に感染者を出さないように。。。

潜伏期間中の感染も可能だという意識が完全に抜けている。

速やかに、他に感染者が出ていないかを確認し、これ以上の感染者を出さないように努める、となるのではないかと思うのだが。。。


イタリアでも2ヶ月かそこら前までは同じだったわけで、日本だけが、ということは言わない。
しかし、どうか、先に悲惨状況を経験した国から学んで欲しい。

日本と比べて人口が半分のイタリアで20000人近い死者が出ている。
日本はそうならない、と信じているが、ちょっとの間違いが大きな間違いになってしまうのが、このコロナということを意どうか識して欲しい。