在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然45 封鎖にも慣れてきた?

2020-04-22 20:03:37 | もろもろ、つれづれ



コロナに関しては、イタリアと日本に1ヶ月くらいの差があり、イタリアの方が進んでいる。

だから、今頃の日本が、ちょうど、

個人的に、外出は控えているのに、感染者数は相変わらず多いのは何故?
家にこもるのにも限界があり、生活のリズムは乱れ、夜眠れなかったり、夜中に起きてしまったり
経済(仕事)とコロナの危険性の狭間で、なんとかできないものか、とちょっとイライラ
仕事がいい加減になくなり、毎日がほぼ日曜日状態、今後いったいどうしたものか。。。

などの不安でいっぱいだったころ。


イタリアでは、

家族とは電話とビデオ電話のみ
友人とも会うことはできず
レストランやワインバーは見事に全部閉まり
散歩に出れば、誰が感染しているかわからないので疑心暗鬼
買い物でも同じで、スーパーに入るまで、30分以上の列、時には1時間待ち
店内では(使い捨ての)手袋着用が義務だから、品物を扱いにくくイライラ
お財布も出しにくい〜


でも、そんな生活にもいつしか慣れる。


タバコは吸わないが、酒量は増えた。
ワインを1日1本ペースで飲んでいたら、やはり、体調が微妙に悪くなった。
これしか楽しみがないよね〜とワインクーラーの、だいぶ古いワインを、結構な本数開けていたのだが。

そして、太る。
いつものように食べていたら、確実に太る。
運動量が減っているから仕方ない。
量を減らすか、1品減らすか、工夫するしかない。


溜まるストレスをいかにして発散するか、どうやってストレスをできるだけ溜めないようにするか。。。


いろいろ工夫してみたほうが良い。

まだ、先は長い。


日本でも、封鎖が延びる可能性は高いと思う。

人々の外出が90%以上減少したイタリアでは、結局、2回、解除が延びた。
4月3日まで、4週間弱の封鎖が
復活祭終了の4月13日までになり
さらに、メーデーの連休が終了する5月3日までになった。

今は、5月4日から、フェーズ2、段階的解除に入るようだ、と言われているので、これ以上は延びないようである。
Meno male! (よかった!)


日本では、さすがに2回の延長はないと思うが、1回はあるような気もする。
外出制限8割実現の目標にほとんど達していない。


このコロナは、とにかく一旦、完全に封じてしまわないことには、あちこちで、いつまでもくすぶる。
そして、無症状の感染者が想像より多い為、小さなクロスターがあちこちで発生し続ける。
それが、大きな院内感染、施設内感染になったらたまらない。


だから、あまり飛ばしすぎると、疲れてしまう。
完璧を求めすぎると、イライラしてくる。
どうか、ストレスを少しでも溜めないように気をつけながら、毎日を過ごしてほしい。


1ヶ月前は、朝から夜まで、救急車のサイレンがかなり頻繁に聞こえたものだが、それも、だいぶ少なくなった。


日本にも必ず終息に向かう時が来る。
どうか頑張って。




イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然44 無症状の感染者は思うよりはるかに多い

2020-04-22 07:21:17 | もろもろ、つれづれ



無症状の感染者は、想像よりはるかに多いようだ。

2月21日、ヴェネト州、パドヴァに近い、人口3300人のヴォー・エウガネオという小さな街で、コロナの感染者で初の犠牲者が出た。
その時点で、その街では感染者が二人わかっていたのだが、そのうちの一人が亡くなられたというニュースだった。

近くのパドヴァ大学(ガリレオ・ガリレイが教鞭をとったという歴史のある大学)が、このヴォーの街全体を一つのケースとして、かなり突っ込んだ研究を行ったそうだが、その結果、43.2%が無症状の感染者だったらしい。

かなり高い数字である。


PCR検査は、ほとんどの住民を対象に、封鎖(イタリア全土の封鎖の前に一部地域だけが封鎖された時)の最初と最後に、2回行ったそう。

そこでわかったのは、

封鎖された時には、実はすでに、かなりの人が感染していた

(人口の、というより正確にはPCR検査をした人の、だと思う)約2.6%にあたる73人が陽性で、そのうちの30人が無症状だった(最初の検査の数値)

そして、その後、家族間の感染が多く

その感染を追跡していくと、無症状の感染者からも同じように感染していた

なお、10歳以下の子供は一人も感染していなかった

街全体の感染が落ち着くまで3週間を要した

ということのよう。


あくまで1例だが、想像よりはるかに無症状の感染者が多いと思う。


日本では子供の感染例もあるので、子供は感染しにくいかもしれないが、感染しないわけではないので、この辺りは置いておいて、陽性で無症状の人が半数近くいた、ということは、気に止めたいと思う。

つまり、日本で、感染回路がわかっていない感染者にも、想像より多くの無症状感染者からの感染が多いのではないかと思う。


となると、疑心暗鬼になってしまうが、誰が感染しているかわからない状態で、できるだけ感染を防ぐ努力をするしかない。

用事がなければ家にいる
外出時はマスク着用
ソーシャル・ディスタンス(最低1.5、できれば2m以上)を取る
(特に外出時は)絶対に顔を触らない
手を、嫌という程頻繁に洗う

どうか、油断して、後悔しないように。