乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

93; 『叢書 史層を掘る 第V巻 漂泊する眼差し』 新曜社  編著者 赤坂憲雄

2009-07-09 | 読書全般(古典など以外の一般書)


 記録だけ  2009年度 93冊目          



    『叢書 史層を掘る 第V巻 漂泊する眼差し』
     
    
      


 編著者 赤坂憲雄

 株 新曜社

 347ページ ?円+税




 先週の木曜日から『叢書 史層を掘る 第V巻 漂泊する眼差し』を読み始め、ただいま読了。

【叢書 史層を掘る】は、私の好きな赤坂憲雄先生が編著されているシリーズらしい。

 当然、いろいろな先生方の共著。

 興味深いものもあり、また難しいものもある。

 芸能関係の話を書かれたものも多く、興味深い。

 また、『サンカ』(佐伯修氏)も改めて読むと、思い出すことも多く、確認の上で参考に成った。

 赤坂憲雄先生の子守り唄の話以前にも文庫本で楽しんだが、読み物としても面白い。

 巫女の話(池上良正氏)と遊女の項で『歌垣』を書かれた猪股ときわ(女〕氏、『折口信夫』を解かれた中村生雄氏、『帯と貞操』のおなじみの金森敦子女史のお話、田鳩由美男氏の書かれた『沖縄のニンブチャー・チョンダーラー』などもありバラエティに富んでいた。



 興味深いところでは、43ページから書かれた能楽の話。

 徳江元正は垂髪の猿楽者藤若(世阿弥)とその保護者義満の間に若道(男食)の関係が,云々。

『桜川』(世阿弥)→義満(寵愛)→「乞食所行」(猿楽者)→芸道精神(武家の式楽)

 世阿弥、あなたもか!・・・であった。

 これは私に撮ってはこの本を読んだ大きな収穫。



 巻末には『若い人のために』が親切に載せられている。

 参考図書がずらりと並び、ありがたい。

 最後に、今後読みたいものを記録しておこう。


     桜井徳太郎  『日本シャマニズムの研究』上・下  吉川弘文館 1988

     楠正弘    『庶民信仰の世界ーー恐山信仰とオシラサン信仰』 未来車 1984

     田中克也   『サンカの研究』新泉社 1987

     赤坂憲雄   『異人論序説』 砂子屋書房 1985




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舞台ひとりごと

2009-07-09 | 舞台・音楽 雑感メモ
(写真は中国の山西省でみつけた、ベンチの上のほうき)






 昨日 劇団四季のチケットが届く。

 かねてから観たかった 『美女と野獣』

 今回は京都駅公演。ラッキーだ。



『美女と野獣』はテレビでダイジェスト版は観ていたが、生舞台となると心はときめく。

 自分の好きな席で観たいのと 今年は訳あって九月が宙ぶらりんなために予定が組めず、観劇日は十月の中旬。

 先の長い話。

 来年ではないので鬼には笑われないだろうが、カッパくらいには笑われそうな気配。

 いずれにせよ、チケットをなくさないように気をつけよう。



 そういうと今は七月。

 ただいま松竹座で興行されている菊五郎丈や菊之助丈出演の『蜷川十二夜』を後日観る予定。

『蜷川十二夜』を歌舞伎チャンネルで何度上手惚れ込んでいた家族は、少々興気味。

 あはは!かわいいな。

 娘は
「チケット、とれるかな?」
・・・はいはい。とれますとも、とれますとも。
「『蜷川十二夜』は観た方がいいよね。」
・・・知らんがな!お好きなように。



 ところで今一番観たいのは 我當丈の『近頃河原達引』

 松竹株式会社様、我當様

 どうか関西で 松嶋屋さんの『近頃河原達引』をやって下さいましな!


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