2009年 7月24日 帝国ホテル前にて天神祭 宵宮祭奉納水上薪能 を楽しませていただきました。
『三番叟』『羽衣』そして最後は『猩々乱』でした。
私は今までに『猩々』は聴いたことがあったのですが、『猩々乱』ははじめてです。
『猩々乱』が始まる前に能楽師の山本氏にご説明をしていただいたので、わかりやすく、また、楽しむことができました。
『猩々乱』は一般に知られている能楽のような摺り足ではなく、酒に酔った足取りで舞われる珍しい曲だそうです。
見ていると確かに足取りは『弴』な雰囲気で、興味深かったです。
私は能でも歌舞伎でも摺り足を見るのが好きですが、『猩々乱』のような足使いもいいなと思いました。
本当に酔ったイメージが沸き立ってくるようです。
お顔は笑っておられました。
薪の炎の光が面にうつり輝く度に、笑った表情は微妙に目尻を下げたり 口元を下げたように感じます。
能って深いなぁと初心者の私でさえ心が高鳴ります。
私の場合は能楽は知らないことが山ほどあって、鑑賞する度に多くの発見に巡り会うことができます。
この美しく心に響く能楽が、もっと多くの方に愛されるようになればいいなと思いました。
楽しい時間を過ごさせて下さいましてありがとうございました。
最後になりましたが、関係者のみなさまに心より御礼申し上げます。
能船 2 『羽衣』 【 羽衣や 白砂青松 天女舞 】
2009年 7月25日(土) 天神祭 能船を楽しませていただきました。
帝国ホテル前(大川/OAP桜広場前桟橋)の能船では
『三番叟』
『羽衣』
『猩々乱』
感動しました。関係者のみなさま、ありがとうございました。
船上で行われた薪能。
能楽鑑賞初心者の私でも『羽衣』は中学の頃から何度かは聴いている曲です。
初めはこの静かな優美がわかりづらかった扇子のない私で下画、回数を重ねるごとに好きになり、今では心がときめく場面がいくつかあります。
きれいです。
素敵です。
薪の光と船の揺れが頭につけておられる冠(?)の金色に反射して、顔に思わぬ光をともします。
私は能楽を知りませんので歌舞伎で言わせていただきます。
歌舞伎で言えば私は女性ですからか 立ち役が好きです。
ですが能楽の『小鍛冶』などのような歌舞伎で言えば荒事のような曲が好きでした私が、そういったアップテンポの曲と同じくらいに静かで優美な能楽の曲も好きになってまいりました。
これは歌舞伎では私には当てはまらないことです。
退屈な歌舞伎役者の退屈な舞(余りお上手ではない方の舞)には閉口。
常々へきへき感を隠しきれません。
ところが能楽の場合はと小刻みに私の鼓動は高鳴ります。
能楽の初歩から知らない私ですが、舞台の私は素敵だなと思う気持ちが大きくなってきます。
まだ初歩で入り口にもたってない私の能楽鑑賞がよけいに能楽に対するあこがれを強めているのかもしれませんね。
これからも自分ペースで、楽しんでいきたいと思います。
最後になりましたが、このような心に残る楽しい時間を過ごさせていただきまして御礼申し上げます。
関係者のみなさまに心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
羽衣や 白砂青松 天女舞