記録だけ 2009年度 98冊目
『「知」のビジュアル百科 考古学入門』
ジェーン・マッキントッシュ 著
訳者 佐々木 花江
日本語版監修 田辺勝美
2007年2月25日 初版
あすなろ書房
63ページ 2500+税
7月24日、『「知」のビジュアル百科 考古学入門』を楽しむ。
日本語版監修をされてる田辺勝美女史は、以前読んだことのある『毘沙門天像の起源』の著者。
『「知」のビジュアル百科 考古学入門』は少し軽めの博物館を、説明を丁寧に読んで 見て回ったような面白さ。
楽しくて仕方がない。
夜中 家族と娘をだしにこの本の話をしていたが、途中から娘が本を取り上げ、食い入るように見ては説明。
厄介な娘である。
38の「遺跡の保存処理」の丁寧な説明に、よくわかりラッキーと感じた。
56の「模造品と偽造品」は耳の痛い話である。家族にみせようかと思ったが、かわいそうなのでやめた(爆)
42の「人間の遺体」には「荒療治」は以前博物館で息子と楽しんだ『ナスカ展』を思い出す。
この本では頭蓋骨に穴をあけた後生きた人も多いと書かれていたが、展覧会では死んだ人も多いと説明されていた。
いずれにしても怖い話である。
この本は全体を通してとても楽しめるのだが、欠点が一点。
例えば42の「人間の遺体」には「荒療治」にはナスカという説明はない。
51の「ササン朝の硝子(切り子)椀」にはペルシアという説明はない。
あるのは「絹の道」の中で中国の絹の掛け軸に対して、
【ペルシア製のガラスをの容器を持った菩薩像の絹本の掛け軸は中国製である・・・】
といった具合。
では今後は・・・
知らないことや興味深いことも多く書かれていた。
写真に説明といった形式で、家にいて博物館気分を楽しめるのは、先ほども言った通り。
幸せをもたらす 高学年から大人まで楽しめるものだと感じる。
よってもう少しこのシリーズの興味あるものは楽しみたいと感じる。
また、田辺勝美先生の『毘沙門天像の起源』以外の本も読んでみたいと感じた。