「介護録」とユルユル日記

介護終了、ブログタイトルかえました。

ご挨拶

2014年12月7日をもって私の介護生活は終了しました。

介護中、このblogに毒吐きし、多くの介護仲間さんに助けられました。
過去記事を読むと穴があったら入りたい気分でもありますし、今とは考え方も違うところもあります
身勝手な独りよがりも多々ありますが、そんなあれこれも、介護中の方たちのデトックスに一役かえたらという思いから「介護録」として残しておくことにしました。

今後はユルユルと日常をつぶやきながら時に介護や認知症に対する思いを書いていこうと思います。

タティング

タティングは↓こちらに 写真をアップしていくことにしました。
お暇が出来たらのぞいてやって下さい。
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母、美容院へ行く

2005-09-08 | ●介護録(~2015.2月)
その美容院は「出張美容サービス」もやっているところだった。
なんと、家から歩いて行ける距離。
こういう所を捜していたのよ、私…ああ、こんな近くにあったなんて。
いかに情報が少ないか、必要な人の所へ流れてこないかを物語っているようだ。

もし、Uデイサービスに変えてなかったら、私は今も知らずにいただろう。
こういう情報は広くみんなで共有しなければもったいない。
最低限、ケアマネさんたちにこういう情報が広く行き渡るようであってほしい。

さて、母の場合。
拒否もなく、美容師さんとのやりとりも調子よく進んだ。外面の良さ120%!

母は天然パーマだが昔はパーマをかけてカーラーで巻いていた。
しかし、今日の美容師さんの話だと、キレイな天パで、パーマをかけずに流れを付けたカットだけで、あとは手ぐし、ボリュームを出したければ前の方だけカーラーで巻くだけで十分。あとでするスプレーも、つや出し程度でいいそうだ。
今までムダにお金かけてたんだわ。
思えば、えり足なんて、ほっておいても自然にクルクルっと外巻きになってたもんね。
うらやましい~。


それは前世か霊現象か。

2005-09-08 | ●介護録(~2015.2月)
失われた能力に替わって何か別の力が働くこと、見えないものを見たといい、やってもいないことを経験したように言う不思議、などについてケアマネと話した。

例えば、母は、夜になると複数の子供が泊まるからフトンをどうしようなど「複数の子供」に固執する傾向がある。
また、野球やバレーの合宿の話題を見ると、明日の朝の食事をどうしたらいいかと心配する。
こんな話にケアマネは「もしや前世の記憶が混在しているんじゃないか」と言い出した。
「えっーーー」と言いつつも、「ない」とは言い切れないよーな……。

そしてまた、すでに故人である父、祖父母のことを生きている前提で話す母に(昨日会ったとか平気で言うものだから)ケアマネは
「きっとホントに会ってるのよ。見えているのよ」と言う。

脳が萎縮していく。能力が失われていく。その代替機能として、今まで眠っていた部分が目覚めるって説明すると、ケアマネの主張もありえるかも…なんて思ったり。

そしてケアマネはその後、母にさりげなく「お父さんはどこにいるの」みたいな事を聞きはじめた。
母は、それはそれはRealに言った。
「大体、その辺に座ってるわ」指さした所はテーブル。母も私も座る所は決まっていて、母の指摘した場所は座布団が置いてあるけど、普段誰も座らない場所。
自分は父や祖父とも会話しているけれど、二人はこの子(私のことをいってる)には何も語らない。何か言いたそうに見ている…と言う。
「○○子は最近服なんか買ってるのか」と父が言ったことがあると母が言う。思えば、つい最近、母がいきなり私に「あんた、最近服買ってる?」と聞いたことがあった。あの時がそうなの??
生前の父はそんなこと口にしたことがない。
父も祖父もきちんと玄関から入ってくるらしい。
口では祖母のことをよく言う母なのだが、祖母は来ないという。
(つまり会ってないから気になるということか)

ケアマネは父と祖父が私のことを心配して来ていて、母は、代替機能で現れた不思議な能力で二人に会っているのでは…と言う。

半信半疑。
でも、母の説明は、どれもつじつまが合っていた。

全てが母の妄想であるとも言い切れる。だから都合良く話がまとまるとも言える。
だけど、あまりにRealなので、ホントに会っているようにも見える。
全部が妄想ならば、母が一番頼りにして大好きな祖母(母には母親)も登場しそうなものだけど……さて??