そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

新・俳句の解釈 3

2016年11月15日 | 俳句

2016/11/15

030
「悪女たらむ氷ことごとく割り歩む
(山田みづえ
/悪女にとなって氷をことごとく割って歩めり吾の決断
&少し怖い)」


031
「揚羽より速し吉野の女学生
(藤田湘子
/ひらり飛ぶ揚羽にまさる変わり身で吉野前行く女学生かな
&揚羽≒に女学生)」


032
「曙や蕊シベを離さず梅ひらく
(島谷征良
/ひらきたる花弁に蕊シベをつけたまま梅がひらく瞬間を詠む
&蕾のなかが湿気を持っていたのか)」


033
「あけぼのや泰山木は蝋の花
(上田五千石
/ほんまかな泰山木が蝋の花伝えたきことわからない
&ググるも蝋の花とは書いていない)」


034
「朱よりもはげしき黄あり冬落葉
(井沢正江
/黄色でも朱よりはげしい黄色とは感覚的にわかる気はする
&直接に黄色称賛するために何持ちくればいいかは迷う)」


035
「朝顔が日ごと小さし父母訪はな
(鍵和田釉子
/朝顔が期待外れの大きさで父母の身の上心配になる
&朝顔で父母気にかける思い出あるか)」


036
「朝顔の紺のかなたの月日かな
(石田波郷
/紺色の朝顔見ては思い出すどんな月日が経つというのか
&観察日記くらいか)」


037
「浅草は風の中なる十三夜
(高篤三
/十三夜風強く吹く浅草と他の土地にと変えてもよきか
&『大池や風の中なる十三夜』では何故だめなのか)」


038
「朝ざくら家族の数の卵割り
(片山由美子
/いかほどの卵割りしか季語からは五つばかりと想像をせん
&朝桜とは何?)」


039
「紫陽花剪るなほ美しきものあらば剪る
(津田清子
/紫陽花が一杯さいて剪ったけどさらにいいやつあれば剪らんと
&一番いいのを切ろうという決意、どんな行事があるのか)」


 

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花と七十二候(1115)

2016年11月15日 | 日めくり帖

2016/11/15

「いちめんのミゾソバ咲けりおもいでは透明にしてこんぺいとうの花(鳥海明子)」
「古くには田の畔、溝で咲いたらし溝蕎麦の花金平糖の角(花言葉:純情)」
「子供らの無事の成長祈願して七五三とか十三詣り(『七五三と十三詣り』)」



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