2016/11/19
「老衰で藤原てい氏逝くという母に重なる特別な人
(享年98才、80才以降の晩年は痴呆も進み施設で暮らしていたらしい。
すでに亡くなっていると思っていたので吃驚だった)」
「ていさんはわが母に似て引き揚げし厳しかるらむ子を三人連れ
(わが家は、兄を連れていたが亡くなった)」
「ていさんの書きし体験その当時ミリオンセラーで運命拓く
(『流れる星は生きている』後、自伝として『旅路』も書いた)」
「一介の気象官なるその夫・新田次郎は妻から生れる
(次男の正彦氏は、数学者で元・大学教授だったが、今は人気のエッセイストに)」
「引き揚げという事実などあるまじき不条理なりし当事者にては()」
「今もまだ中・露と米のいざこざは人間性の否定に通ず
(イスラム難民の発生やテロによる犠牲など)」
2016/11/19
「むりさきの清かなる実の雨にぬれムラサキシキブも山ゆく人も(鳥海明子)」
「落葉し実だけ残りて枝につく紫式部の色は重厚(花言葉:聡明)」
「陰暦の今日が一茶の逝きし日と新暦ならば一月五日(『さよなら一茶』)」
「父逝きし正月五日は一茶忌と新しきネタ一つ増えたり(一茶は享年65才)」
「うまさうな雪がふうはりふうはりと(一茶)」