そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

式典の名残

2011年01月21日 | 日めくり帖
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「式典が終わって今日は三日目も慰霊日の跡くっきり残る(ヘリポートから東公園の土の上に跡を見た)」
「公園の土に残れる字の跡は6000人が逝きし日を指す()」
「ヘリポート眺めはいいが被災時の景色の悲惨ふと思いたる()」
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万葉集#9.1700

2011年01月21日 |  / 万葉集
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「秋風に山吹の瀬の響るなへに天雲翔る雁に逢へるかも(宇治河にてよめる歌2/2首 #9.1700)」
「秋風に宇治川の瀬が高鳴って天雲翔る雁を見ました()」
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河野裕子さんの新春詠( 抜粋)

2011年01月20日 | 日めくり帖
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「年表記誤りなのかと思いしも委細わからずそのままとする()」
「独善と好みで選りし歌のなか病の経過色濃くはなし()」
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「われよりも妻に病まれし君あはれ愚痴は言はざり雑巾がけもする(H22)」
「母の死後母親のやうなこの紅が下着を二枚買ってくれました(H21)」
「誰からも遠くに居たいと地下鉄のベンチで電車二本やり過ごす(H20)」
「読むうちに梅原猛に傾けど“茂吉天皇”の頻度に閉口(H18)」
「かたばみの小さな花を摘みあつめ五歳の子走る二歳の子つれて(H17)」
「小紋着て歩幅取りえずつんのめる包帯のやうだ着物といふは(H17)」
「束見本ツカミホンの厚みを細目して測る息子版元らしくなりきて(H15)」
「行こ、行こと関西なまりに弾みつけ百池と連れだち桜見にいく(H13)」
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万葉集#9.1699

2011年01月20日 |  / 万葉集
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「巨椋オホクラの入江響トヨむなり射目人イメヒトの伏見が田居に雁渡るらし(宇治河にてよめる歌1/2首 #9.1699)」
「巨椋オホクラの入江賑やか射目人イメヒトの伏見の田んぼに雁きたのかな()」
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檻のなかの篝火~慈悲から見た賢治

2011年01月19日 | 字余り
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玄侑宗久著の宮沢賢治をテーマとした『慈悲をめぐる心象スケッチ』を買った。まえがきのタイトルが『檻のなかの篝火』で、賢治を語ることがいろいろな猛獣がいる檻の中に入っていくようなものだと感じている。賢治はいろんな側面を持っていてそれぞれのところに賢治教の猛獣がいる。自らも猛獣になって生き残るという道は不本意で、仲良くやればいいのにというのが本音。そこで『慈悲』という篝火を持って檻に入ろうということらしい(心象スケッチをしよう)。篝火とは慈悲ということだが、慈悲だけでは、農学や鉱物学の猛獣に立ち向かうのは難しいかもしれない。
禅宗と法華の違いはあるが宗教家・文学者という共通項のある専門家による心象スケッチである。ゆっくり味わって読んでいこうと考えている。
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