本島南部、玉城にある玉城城跡(たまぐすくじょうし)です。
この間、遺跡の表示があったらとりあえず行ってみよう南部ひとりツアー
で訪れた城跡。
こちらも世界遺産ではないので、
だいぶ寂れてひっそりとした感じ。
しかも、その時雨が降ったりやんだりでどんより空…
でも実はこのグスクは一度行って見たいと思っていたので
迷わずGO
その理由は…
この、
大人一人が通れるほどの、岩をくりぬいた自然の門。
「琉球王国ぶらぶらぁ散歩」でもここの写真がとても印象的で、
一度見てみたいと思っていたのです。
しかしっ、この門の手前はかなり急な、しかも不安定な古ぅい石階段で、
手すりも柵も、ロープもないっ!
ちょっと怖かったです…
↓門を入った内側からの視点。門手前の斜面はこんな感じ…
では、玉城城とはどんなグスクなのか。
入り口にあった案内板を読んでみましょう。
この城は、別名アマツヅ城とも称され、築城年代や歴代の城主についてはさだかでない。
「島尻郡誌」では、「アマミキヨ」が築いた城であるとの伝説があって、
城主は、一の郭、二の郭、三の郭の三つの郭からなる
階段状の山城で天然の要害の地に築かれている。
(※解説※「アマミキヨ」とは沖縄の祖先神。ニライカナイという海の向こうの豊穣の楽土からやってきた)
城壁は一の郭のみよく原型をとどめていて、
二の郭と三の郭の城壁は、戦後、米軍基地建設の骨材料として持ち去られ、
現在根石がかろうじて残っているにすぎない。
一の郭は、東北東に自然岩をくり抜いた城門を構え、
城内には「天つぎあまつぎの御嶽」(神名「アガル御イベ、ツルベ御イベ」)が祀られている。
昭和60年3月25日
玉城村教育委員会(玉城村は現在南城市玉城)
沖縄県教育委員会
いろいろなグスクを見てきたけど、
城壁がなくても必ず拝所はある(残っている)んだよね。
だとすると、やっぱり「グスクの本質」って
聖域のような気がするな