がじゅまるの樹の下で。

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肝高の阿麻和利9月公演

2012年09月09日 | ・肝高の阿麻和利レポ

 

2012年度 肝高の阿麻和利9月公演

2012年9月8日(土)・9日(日)

きむたかホール

 

ワタシは初日の昼・夜を観劇させてもらいました。

今回、チケットお願いするときに

「そう言えば[和々]さんて1番前で見たことあります?」

とスタッフさんに言われ…

前から3列目とか4列目とかは結構見たことはあり、
(肝高の阿麻和利初見の響ホールがそれくらいだったはず)
1番前もグスク公演とかバンドピットのすぐ後ろにあたる中央1番前はありましたが、
きむかたホール両端エリアの1番前はまだなかったので
スタッフさんのおススメに従い、

「じゃ、1番前の賢雄側で (´∀`)ノ」

(↑通じた人、拍手(笑))

 

1番前!

思っていたよりもめちゃくちゃ舞台が近い!!

前から3列目、4列目と全然違う距離感!

グスクのセットも見上げるような感じだし、
演者さんの距離も近い近い。
グスク公演の時の1番前の印象と全然違う。

衣装の衣擦れの音まで聞こえる間近さと緊張感。

なんか近すぎてこっちがドギマギしました(笑)

しかし前だからこそ感じたこともやっぱりたくさんあって。

巻物には本当に文字が書いてあったとか(そのまんまじゃないけど)
尚泰久からの手紙は中は無地だったとか、
鳥さん(小道具)真正面から見たらなかなか個性的な顔だったとか、

女サンの皆お肌キレイ

とか(笑)

「演技」(演じるということ)は役者チームだけじゃなくて
アンサンブルのみなさんも表情などで場面に応じて
しっかりやってるというのはもちろん知ってましたが
(笑顔だけじゃなく悲しみ・落胆・驚きなどなど)
そういう一人ひとりの表情も間近でハッキリと見れました。

 

で、やはり役者チーム。

マイクを通さない(拾えない)セリフが見える・聞こえるのは
前ならでは、ですね!

望月按司S側用人の一人、

「カエルになるんじゃない?」

には思わず噴き出しましたね(笑)

ぶっ飛び具合に磨きがかかってる望月按司Sですが…
望月按司妃の「顔がおかしい」と野次る側用人たち。
(今回は4名全員男の子!)

今回は妃の眉毛メイクの形に

「オタマジャクシみたい」

「カエルになるんじゃない?」

側用人の分際で言いたい放題だな(笑)

おじぃも良かったよ☆
「無」の境地を醸し出しているあたりが(ノ∀≦)
ちゃんと逃げられるか心配だったけど逃げられてよかったね(笑)

望月もほっぺにキスマークつけて完全にキャラ崩壊…(笑)

望月按司って結構スゴイ人なはずなんだが… (´∀`;)

 

マイクに入らないセリフ。

印象的だったのがもうひとつ。

「阿麻和利の最期」の暗転直前。

賢雄、何か決意の言葉のようなものを呟いてました。

口が動いているのに気付くのがちょっと遅かったので
ちゃんとは読みとれなかったのですが…。

おそらく阿麻和利の死と悲しみに暮れる百十踏揚を見ての
今後の決意というか誓いというか
そういうものを胸に落とす…という感じ。

…うぅむ、深い。

このシーンは舞台上の全員が何かしら叫んでいます。

「阿麻和利様!」「按司加那志!」のような呼びかけがメインですが
時々違うセリフも聞こえたりするので
そういう点にも耳を傾けてみると面白いかもしれません(*^m^*)

正義党(屋慶名・南風原・平安名)なんかもね、
密かにいろいろやってて面白いですよ。

パンフレット用のイラスト、本当は正義党もラフは描いてましたが
人物多くなりすぎたのでカットになりました(^^;


さて、前席の話はこれくらいにして、
もう1公演は後ろから見てたのでまとめて。

 

尚泰久…、「悪」要素入ってきましたね

「阿麻和利に、護佐丸殿を討たせるというのか」

これまでは結構驚きとか動揺が見れましたが
今回は「なるほど」というようなセリフまわしで…。

おおっ?

って思いました。

どうせなら黒尚泰久、もうちょっと出していってもいいかも(笑)

(最近、護佐丸討伐の黒幕は金丸と言うよりは尚泰久説にちょっと傾きかけてるワタシ)

 

百十踏揚、今回ピッタリの言葉が見つかりました。

ツンデレ

かな(笑)

護佐丸討伐後の祝いの席。
やけ酒を煽る阿麻和利に、
感情を失ったかのように眉ひとつ動かさず、
そして時折投げかける冷たい視線…

まさに冷めた夫婦そのものでリアルに怖かったス

でもね、

クライマックスの「肝高の詩」で手踊りを踊る百十踏揚は
それとはまるで別人のようで。

ふわっと柔らかで華やか
(過去レビューでも書いてますが。 →  )

まさにツンデレ。

このギャップ、なんだか癖になりそう…(笑)

っていうか、彼女はパンフレットでみる「素の姿」とも
全然印象違うんで驚きです。

演技で化ける、まさに「役者」ですね~
(後ろに座ってたお客さんがしきりにヒロインの子きれいだったと言ってました(^ε^))

 

阿麻和利君。

演者さんによる阿麻和利の性格の違いはもしかしたらココにでてるのかも!
と思う所を発見。

それは、へんなじらーのくだり。

「あはは、何?変なチラだと?」

「違うっ!へんなじらーだ!」

「すまんすまん」

のとこ、5代目君はすまんって言ってる割には
笑いながら軽くあしらっている感じだったけど
6代目君は、表情とかホントに謝ってる。

おっ?ここに出るか?

って思いました(笑)

5代目君は遊び心あって飄々としてる面があったのに対し
今回の阿麻和利はやさしくて誠実な感じかな?

「阿麻和利誕生」のとこで、グスク上で
阿麻和利の即位を宣言し、阿麻和利の手をとってあげた大主様が
降ろす時に拳を阿麻和利の胸に寄せる振りとか、
村人が退場する時に皆に手を振るとか、
なんだかバルコニーの皇太子のようでしたネ。

 

 

さて、今回の特記事項。

金丸!

 

ええ声すぎ!!Σ(゜д゜;)

 

第一声でぐはっ!(出血)ってなったよ(笑)

何!?声優!?アナウンサー!?

ってくらい、麒麟の川島もビックリ(もう古い?笑)のええ声!
(前回の尚泰久の時は特別思わなかったんだけどな~)

声だけでこれだけワタシを虜にするとは…。

でもあの声の虜になった人、絶対他にもいるはず!いるよね!?

あまりにもええ声すぎて、かなり動揺して

とりあえず、深呼吸をしました。


低くて渋いってだけじゃないの。

それに加えて柔らかさと品があるんだよね。

だから、
これまでの単純な「悪役・金丸」とは微妙に違う。

なんつーか…
本当に組織トップの高官として国政のためにこの策が必要なのだ、
という理路整然とした感じというか…

うまく言えないんだけど
金丸自身の欲望とかたくらみとかそうじゃない雰囲気が
感じられたりして。

もちろん悪い感じの「ニヤリ」もあったので
悪役には違いないんですが、
去年までのKさん演じるベストオブ金丸とは違うタイプで、
でもそれに肉薄する金丸になる予感です。

むしろこの「ニヤリ」の類もとっぱらって
(肝高の阿麻和利としては)新しいタイプの金丸を創って行くのも…アリかも?
(その分尚泰久に悪になってもらって(笑))

見た目も、ロマンスグレ~でした
(一応、1458年時点で金丸は43歳なんですが…

 

で、

それにつき従う賢雄も相変わらず渋い!
(ワタシの中でベストオブ賢雄の中のお一人)

この低音ボイスコンビ、ヤバいっす。

この二人のやりとりのシーンはもう渋すぎてでーじでした(笑)

最強コンビになるかもしれません。


珍しくガンバッテ写真撮らせてもらいました。どうもありがとう 
身長いくつあるんだろう…。

 

今度は、この二人の配役をチェンジしたバージョンが見てみたいです。

2mとも言われている大柄・大城賢雄リアルバージョンを是非!(笑)

 


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42・43の92・93
今年中で100行くかな~。微妙な所…。

ところで昼公演の帰り際にめぇさんに会って、
琉球歴女の女子会(オフ会?)企画で盛り上がりました。
年末あたりにホントに企画するかもしれません♪(^ε^)

コメント (6)
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