がじゅまるの樹の下で。

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朗読劇テンペスト

2012年09月23日 | ・『テンペスト』徒然


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ドラマリーディング(朗読劇)『テンペスト』に(も)行ってきました。

 

3月のトライアル公演の時に紹介を受けておじゃまさせていただいたのがご縁。

しばらくご無沙汰だった、久しぶりのテンペストモード♪

 

演じるのは、演劇パフォーマンスユニット「秘密結社q.c」さん。

会場は小さなバー。

正面のカウンターの舞台と、電子ピアノとライトが1つ。

演者さんは約10名ほど。

 

約1時間弱の舞台だったので物語は原作をベースにアレンジ。

聞得大君が聞得大君御殿の増築予算を要求するところからスタートし、
寧温とのバトルの末、キリシタンとして追放される所まで。

ドラマにも映画にもなったテンペストですが、
今回のテンペストは「声」が主役。

でもラジオドラマではなく目の前で繰り広げられる‘生の演技’なので
表情とか気迫とかも味わう感じ。

みなさん迫真の演技で、
さすがに感情が高ぶるシーンは迫力満点でした。
(聞得大君とか寧温と朝薫のケンカとか)

浅倉との恋模様はもっとじっくり見たかったかも(笑)

個人的には「間」が随所にもっとあってもいいかもと思いマシタ。
(「月下に語る」やってからつくづく思った、朗読劇での要、「間」)
おそらく見つめあっているであろう間、
言葉はなくとも心が揺れ動いている間、みたいな?(笑)

ただでさえテンペストは展開が早いですからね(^^;
フル演技はないものの目の前で演者さんの表情やちょっとしたしぐさも味わえる朗読劇だから
ゆったりとした「間」でも、観客もちゃんと「味わえる」かな~とフト思いました。
(ラジオドラマだとヘタすると放送事故になっちゃうけど(笑))

電子ピアノの生BGMも良かったです☆

それにしてもストーリーテーラーが真美那さんだったとは。
最後に明かされるまで予想もしてませんでしたが(でも言われれば至極納得(笑))。

でも「続く」という感じを出す終わり方の演出はとても印象的でした。

寧温と聞得大君の同時朗読で次第にシンクロしていくトコロ。
こういう声を生かした独特の演出、好きだな~☆
「あの宦官を王宮から追い出せ!」のトコロとかも。
声だけだけど頭に画が浮かぶ♪

真正面から敵対した寧温と聞得大君だけど
想いは一緒なんだよね~、二人とも。
考え方や行動が違っていただけで。

下巻で見せる聞得大君の単なる悪役・聞得大君じゃない部分も表現してくれていたと思いました(^^

 

約1時間に短縮するため色々アレンジした点もありましたが
1番「!」ってなったのは馬天ノロの勾玉の場面。

家出した嗣勇兄ちゃんが花当となって寧温と再会。
その時、兄ちゃんから寧温へ直接託される。

 

 

「金の足しになると思って家からくすねてたんだ」

 

 

…おいっ兄ちゃん!(ノ∀≦。)‘失笑’(←笑))

 

 

しかも家出して路上生活してたって…。

原作に増してなかなか人間臭い嗣勇描写でした(笑)

 

今回の公演は「第一条」とのこと。

ってことは、「第二条」があるってわけですね。

 

もしかして今度は徐丁垓も登場!?

それとも下巻に突入なのかな?


これからどうなる?ドラマリーディング・テンペスト。

小説ともドラマともちょっと違うテンペスト。

沖縄のテンペストファンのみなさんにももっと見てもらいたいな♪

今回は情報が当日でしたが、
今度は前もって情報キャッチしてお知らせできればと思います(^^

 


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現代版組踊で強い男を演じるのに定評のあるカッコイイ女の子、
アスカさんは喜舎場朝薫を好演でした!
(さすがにハマってました☆)

こんなんあった。自分用にURL記録。
http://www.d7.dion.ne.jp/~hal9000/Engikiso.htm

コメント (4)
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天地明察、見てきた☆

2012年09月23日 | ・徒然日記


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『天地明察』見てきました。

原作は読んだことが無かったので
前情報はTV等でのCMスポットのみ。

個人的には江戸時代の天文学と暦という題材と、
宮崎あおい目当てで…と言ってもいいでしょう(^^;


いや、しかし、予想以上にとてもステキな映画でした。

なるほど、ストーリーの大筋は王道と言えばそうかもしれませんが、
キャラクター一人ひとりの魅力と、
次々と出てくる江戸時代の算術、天文学描写はとても興味惹かれるものでした。
(今の形の九九ってこの時代からあったんだ?とビックリ。調べてみたくなりました)

主人公「算哲」の好きなものに打ち込む無邪気さはほほえましく、
その無邪気さが「使命」を帯び、しだいに引き締まって行くのも
とてもよかったです。

岡田准一ってこんな演技をするのかと、
正直ちょっと意外でした。

そして音楽は鉄板の久石譲さん!

会場についてからそれに気付いたんだけど
あ、久石さんならハズレはないな、と確信していましたが
その通り、素晴らしい音楽たちでした。

 

「見えないだけで、昼間も星はそこにある。」

「昼間の星を、いつか見とうございます」

 

皆既日食のクライマックスは思わず感動しましたよ

 

 

「暦は帝が司る聖域じゃ」

 

当時東アジアでは
王は、国土を支配し、時も支配する
と考えられていたようです。

琉球も例外ではなく、
首里城にも時を計る日影台があり、
その前には、漏刻門には水時計が完備されていました。
(だから‘漏刻門’なんですよ(・∀・))

そしてそれを扱う役人は、
いわゆる部長にあたる親雲上(ぺーちん)クラス(!)

(参/「誰もみたことのない琉球」/上里隆史著))

 

そしてそして、1372年。
察度(さっと)の命を受けた泰期(たいき)による初の朝貢で、
明の皇帝から琉球に与えられた物の中には

「大統暦」

がありました。

この暦は皇帝が臣下に与える臣属の証であり
重要な意味があったとのこと。

(参/「新 琉球王統史2」/与並岳生著)

(明の皇帝からしてみれば、明の暦で朝貢国の‘時’を支配する、っていう意味かな)

この大統暦は『天地明察』の中にも登場していましたよ☆

『天地明察』、サイトもなかなか充実しているので
興味のある方は是非覗いてみてください♪
(「天地明察を楽しむキーワード」のページも面白い

 


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ワタシが小学生の時の夢に「天文学者」がありました。
夏休みの自由研究は「星」でした。
なので夏の星座だけはちょっと詳しい(笑)


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