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3回目の太郎 明日の神話

2009-08-05 00:14:20 | 岡本太郎
渋谷駅の井の頭線連絡通路にそれはある
何故だか、見に行くというよりも会いに行く感覚に近い気持ちだった

井の頭線へのエスカレーターを上がる
近づくにつれ、胸の鼓動が高まる
恋した女の子に会う前の感覚に似ている
(絵画に恋するなんて酔狂な話だが…)

見上げると、迫力が増して感じられる
前に2度見たときは、目の前に目線の高さで見ることができた
作品から受ける感覚が全く違う
場所のせいもあるのだろうか

通り過ぎる人は、そこに掲げてある岡本太郎の絵に気がついているのだろうか
こんなに素晴らしい絵がすぐ傍にあるというのに
横を見る素振りもまったく見せない
遥か前方にある改札だけを睨むように、みんな一直線に進んでいく
まるでベルトコンベアーに乗っているように
その中で、立ち止まって見上げている僕は
ベルトコンベアーに乗ることのできない不良品な気分だった

しばらく眺めていると
ベルトコンベアーから弾き出された人が2人
中年の眼鏡の男性と、薄くなった白髪を手ですく痩せた老人
中年の男性は、「みんなこの絵に気がついているんですかね」と
ボソッと、老人に呟いていた


二階の通路に上がると、かなり遠くはなるが目線の高さで全体が眺めることができる
が…
中央部分に柱が邪魔して、完全に全体を見ることはできない

そろそろ去ろうかと、JRのほうに歩き出して行くと
ボクの奥の、身体の奥の中で「ボッ」と鳴った
小さな火が点いた感触が内側から届いた
視界はクリアになり、胸がチリチリしてきた