部屋の目覚まし時計は止まったまま
いや、完全に静止しているわけではない
微力ながら動いてはいる
秒針を一定のリズムで震わせるように
だが、その場所から進むことはない
進むだけのエネルギーは残っていないのだ
一時間ごとに起きていたように感じる
感じているだけであって、実際に進んでいない時計を毎回見ても
いつも同じ時間を指している
必死に動こうと足掻いているがその甲斐空しい時計を見ると
自分までその空しさに侵食されてしまいそうになる
そんな時計はなら、いっそ無いほうがいいのだから
何回目かに起きた時、壁に向けて時間を見えないようにしておいた
目が覚めて、冷蔵庫のお茶をのどに流し込む
目が覚めて、エアコンのスイッチを入れる
目が覚めて、まだ起きる時間ではなく再び寝入る
寝ることが特技だなんて、のび太みたいなことを言っていた頃もあったが
最近は、眠りに就くまでにも時間を要するようになっている
眠りの質がとても悪い
ヒュプノスに質の良い睡眠をお願いしたいくらいだ
眠りを途切れさせないための接着剤がほしいところだ
地震が起きても途切れないぐらい強力なのがいい
いや、それはそれで困るか…
いや、完全に静止しているわけではない
微力ながら動いてはいる
秒針を一定のリズムで震わせるように
だが、その場所から進むことはない
進むだけのエネルギーは残っていないのだ
一時間ごとに起きていたように感じる
感じているだけであって、実際に進んでいない時計を毎回見ても
いつも同じ時間を指している
必死に動こうと足掻いているがその甲斐空しい時計を見ると
自分までその空しさに侵食されてしまいそうになる
そんな時計はなら、いっそ無いほうがいいのだから
何回目かに起きた時、壁に向けて時間を見えないようにしておいた
目が覚めて、冷蔵庫のお茶をのどに流し込む
目が覚めて、エアコンのスイッチを入れる
目が覚めて、まだ起きる時間ではなく再び寝入る
寝ることが特技だなんて、のび太みたいなことを言っていた頃もあったが
最近は、眠りに就くまでにも時間を要するようになっている
眠りの質がとても悪い
ヒュプノスに質の良い睡眠をお願いしたいくらいだ
眠りを途切れさせないための接着剤がほしいところだ
地震が起きても途切れないぐらい強力なのがいい
いや、それはそれで困るか…