パリ、ジュテーム
Paris, je t'aime
18の短編が5分ずつ区切られ、作られている映画。
パリ20区がそれぞれの舞台となっている。
パリに暮らす人々の生活を切り取っている。
それも恋人たちについての題材がほとんどだ。
クスッと笑ってしまうようなカップル。
心を痛めてしまうような状況で生きている母親。
熟年夫婦の離婚問題。
男性同士のフォーリンラブ(?)
道を踏み外した中にいる男女。
本当に世の中にはいろいろな人がいる。
いろいろな価値観の人がいる。
いろいろな生き方がある。
それぞれの立場で、
それぞれの境遇で、
生きていっている。
その中のひとつだって否定されていない。
いろいろあっていいじゃないか。
いろんな生き方があっていいんじゃないか。
いろんな人のつながり方があっていいんじゃないか。
いろんな人の愛し方があっていいんじゃないか。
世の中は多様性に満ち溢れている。
そんなメッセージがあるんじゃないだろうか。
答えのない映画、
答えを求めない映画、
そして、それぞれの短編すべてが答えでもあるだろう映画。
パリの景色の素晴らしさも、作品の随所で感じることができる。