ザ・ビューティフル
英国の唯美主義
三菱一号館美術館
唯美主義
唯、美しくあることのみを願って存在する芸術
物語や道徳を語ることのない絵画
視覚的で触覚的な悦びのみをもたらし
官能的な快楽をほのめかすような彫刻
作品を鑑賞していて考えたことは
「美しさ」という言葉についての解釈方法だ。
男女で言えば、美しさを備えているのは女性の方が強いであろう。
男性がモチーフになっている作品は実際に少なかった。
しかしだ、
女性の顔が明るくない。
それを多くの作品から感じた。
どこかほの暗い。
そして憂鬱さをも内包しているような目をしている。
「美」とはなんであろうか、と考えてしまう。
明るく描こうとはせず、ありのままの陰影を描いたのではないか。
もっと輝くような美しい描き方もできただろう。
しかし、あえてそれをしていないのではないか、と感じた。
パンフレットの作品を見てみても、
女性たちの顔は、みな笑顔とはいえない表情だ。
作品名が「真夏」とあるので、暑い中での表情なのかもしれない。
手に持つ扇子はジャポニスムの影響だろう。
一番の特筆すべき部分は
作品を見ていてジョジョ立ちを彷彿とさせるポーズがあったこと!!
さすが西洋絵画の影響を受けているマンガ!!