(前回の続き)大曲花火が終わった後は街中に静の時間が訪れて、いよいよ満月に近づいた月明かりの中で車内でしばらく仮眠を取り酔いを醒ますひと時もまた楽しい。
急いで次の目的地へ行きたがる車が大渋滞を巻き起こしていた会場付近の道路もいつしか空いてきて朝日が昇り始めた頃に自分も大曲を出発。国道105号を角館に抜ける途中の道の駅には車中泊の車が多数停泊しており祭りの後を感じます。
さて秋田内陸縦貫鉄道と並走しながら途中で発破予告の看板を発見。そういえばこの国道105号も数年前よりだいぶ改修が進んで走りやすくなった感じが有りますね。それでもまだまだ山道ですけど。
鷹巣からは国道7号を進み早朝で交通量が少ないうちに一気に目的地の青森県弘前市まで抜けてアップルロードを岩木山に向かい”嶽きみ”の季節販売店へ到着したのは朝10時頃。
前回少し行くのが早くてまだ収穫が始まっておらず有りつけなかった”嶽きみ”を今回こそ!朝どれ茹でたてで頂きます。
今年は台風の影響も有って出来は芳しくないとの話でしたが甘味濃厚で相変わらず美味しい。ここ数年は毎年食べに来てますがどれだけ遠くかろうとわざわざ青森まで来てでも食べたい一品に思います。小さめの生きみとか結構安いのにあまり日持ちしないのがまた切ない。
さてお昼時になりましたので弘前市内でかねてよりフラれ続けていた人気店「中華そば屋 おお田」へ向かいます。(フラれた過去記事(1)/(2))
おおお今日は臨時休業の張り紙が無いぞ!(嬉々)既に開店待ちで数名並びが出ていたので接続して数分待機。
メニューは煮干し系がメイン。数量限定約20食程度で一番煮干しが強そうなこちらをオーダー。※提供数はスープの出来によって若干前後するらしいです。
早速のスープですが動物系はあっさりとしており”ドロ”と付く割にはさらりとした口当たり。もしかしたらガラ不使用かも。
合わせられる醤油ダレは濃口醤油主体で配合やや控えめ。塩気がかなり控えめで津軽でよく有る甘め系では無くて今風の端正な味わい印象。
なんと言ってもメインは濃厚な煮干しでスープが素晴らしい色合いになってます。煮干しは煮出しとチャーシューに乗せられた魚粉で投入されており一杯当たり80グラム以上使われているらしい。素晴らしい。煮干しは瀬戸内のいりこ主体との事でならば片口鰯なのかなと思われますが何となく鯵のような風味も感じられておそらく数種類ブレンドされているのかなと思われます。
さてスープのニボニボ感は強めですがそれよりも無化調スープ特有の素材感が際立ってますね。大豆系で円やかにしたり豚脂で甘く膨らませたりをせず愚直に煮干しの旨味を前面に押し出したスープバランスです。
桜の花びらを模ったお麩がチャーミングですね。ネギは2種カットで京都直送の九条ネギ使用とこだわりが強い。木材メンマは柔らかめで甘い味わい。チャーシューはバラ肉部位でやや小さめで薄めのもの。もうちょっと大きいのが欲しいかな。
麺はストレート・縮れから縮れ麺をチョイスしましたが小麦感が強く固すぎないモチモチ食感の中太麺でスープとのマッチングが良好。津軽の濃厚煮干し系ラーメンなら普通はかん水少なめのストレートなのでしょうが個人的にはこの縮れ麺はかなり好みの麺です。
一旦木綿のような麺も1本入ってました。これは入らない場合もあるらしい。
次から次へとお客さんが入店してきてて人気の程が伺えました。青森市で主流の濃厚煮干し系ともまた少し違うスープなのが面白い。
ところでメニュー表の末尾に注意事項が書かれていて「食べログへの画像掲載禁止」って今時珍しい。逆に「愛妻弁当、コンビニおにぎり、飲み物の持ち込みOK」ってのも変わってますね。まぁこれだけこだわりのラーメン作る人は大抵風変りだったりしますからこんなもんですかね(←失礼だな、笑)