今、菜の花が見ごろですね。
大崎市三本木ひまわりの丘で例年GW頃に行われる「菜の花まつり」5/9が最終日。ラス前5/8に見に行った知人から写メが届きまして(→)
今年は天候不良のため開花が少し遅れていてまだ8分咲き程度だったとの事ですが、それでも広大な黄色い光景は見事で、春の青空とのコントラストも美しいですね。
満開になったらさぞかし綺麗だろうなぁと思っていたら、なんと5/12にはバッサリ収穫されてしまう(ひまわり植えないとね)との事。今度の休みにでも行こうと思ってたのに、その頃には菜の花はもうこの世にいない…。菜の花の死に際(失礼)に会えない。今日はたまたま仕事が早上がり…。「今日行かないと!」得意の無計画で車を飛ばして三本木へ。
「菜の花畠に入日薄れ」…到着時、既に”入日薄れ過ぎ”(→)
まつり会場は閉鎖済。でも何とか肉眼ではギリギリ菜の花畑を鑑賞できました。あいにく朧月は見えませんでしたが蛙が賑やかだったですね。
30分ほどぼんやり眺めてましたが、本格的に真っ暗になってきたので帰路へ、腹が減ってきたので「丸宗」へ寄り道を。こちらは今春開店したばかりの新店で、国道4号線沿い「ゆっぽ とみや大清水」から500m程北進した所にあります。
「丸宗」のスープは「黒醤油」「白醤油」「味噌」の3種類あり、いずれも国産鶏を長時間煮込んだ鶏白湯がベースになります。今回は「味玉らぁめん白」780円(写真上)を注文。鶏白湯の繊細な旨みを楽しむならばやはり「白」になりそうです。
スープベースは白濁させた鶏ガラが濃いめに奢られて、鶏系のセオリー通りちゃんと熱々で出されます。元ダレは白醤油使用で特有の穀物系の甘さを少量加えることで鶏の雑味を上手にマスクしてきます。魚介系は「黒」よりは分量抑えめですがしっかり効いており旨味を脇で支えます。
流行りのベシポタ系でとろみを付けるタイプではなく、さらっとした鶏白湯と魚介でシンプルに組み立てたスープで、しかも油量は少なめにして味の輪郭を出してきてます。鶏白湯、やっぱ好みですね。仙台でこんなに濃ゆい鶏白湯スープが頂けるなんて有り難いです。
麺はつるつる食感の中太麺が合わせられます。チャーシューは焼豚系で塩味が肉味を押し上げていて美味しい。味玉は醤油ダレで強めに味付けされて、いずれの具材も鶏スープに引き立ちます。ネギもやはり緑の小ネギが白湯系には合いますね。
←こちらは過去の未アップ分。「黒醤油らぁめん」680円+大盛プラス120円
見た目通りの背脂コッテリ系。ベースは鶏白湯なのですが油量がかなり多く豚脂の旨味が主体となっています。醤油ダレは程よい強さを持たせてあり油量多めの中で味に芯を作ってきてます。
特筆すべきは魚介系で、昆布、煮干しを主体とした魚介系が強い旨みを醸しており、ミネラルを伴う塩味もかなり強めです。こってり感と旨味・塩味の半端無い高めバランスにて非常に力強いスープに仕上がっています。丸宗は魚介系がしっかり強め傾向なんですね。
連れは「つけ麺大盛り」930円を注文(写真撮り忘れました…) スープを一口頂きましたが、醤油ダレに鰹節がぎゅっと効いた味わいで、こちらも魚介が強く旨みも塩味も極強め。
割りスープは鶏白湯を薄めたもので綺麗に取られており実に美味い。スープに投入する前に是非そのままで一口味わって頂きたい逸品です。(10/04/30食)
魚介強めの「黒」もなかなかですが、個人的には「白」が好みですね。黒のように鶏白湯に豚脂強めを合わせてしまう組立てはちょっと勿体無い感があります。とはいえ黒白どちらも鶏白湯、魚介系の旨味をしっかり感じられる一杯でしょう。
ただし仙台って鶏白湯スープが今一ヒットしていない土地なんですよね。なんとか頑張って欲しい。個人的には白に再食感アリアリということで、ごちそうさまでした。
(10/05/08)
丸宗/黒川郡富谷町富谷字大清水下45-2