塩釜の老舗「深川食堂」が閉店です。平成が終わって次の元号になっても在り続けるものと勝手ながら思っていたのですが、永遠に続くものなんて無いんですねぇ。残念です。
今回は未食だった「みそラーメン」500円(写真上)を初注文。ここまで白い味噌ラーメンはなかなか見ないですね。ベースは豚骨スープで白味噌主体の元ダレ多めの濃い目バランス。甘さたっぷりの優しい味わいは、お店の雰囲気をそのまま味にしたような印象があります。
麺はしなやかな柔らかさの縮れ中細麺。相変わらずボリューム感たっぷりで、これで500円はどう考えても安い。昭和の値段ですよねぇ。
連れは「もやしラーメン」500円(写真下)を、「深川食堂」の看板メニューを最後に相応しく注文です。スープを一口頂きましたが、あんかけとろーりの塩ダレベースのスープはあくまでもやんわりとしていて塩味控えめ。モヤシの滋養を含んだヘルシーな味わいが身体に染み渡るような、こちらも優しさに満ちた風味ですね。キツイ体力仕事の多い港町の食文化を支え続けてきた、そんな歴史が伝わってくるようです。
にぎわう店内は常連さんが多く、皆閉店を惜しんで店の方と話をされてました。なんだか本塩釜駅前にジャスコが在ったのがついこの前のような気がしますが、24時間営業のイオンになりTSUTAYAが出来て、便利になっていく陰でこうして老舗が消えていき、少しずつ塩竈の町並みも変わっていきますね。ラーメン道も一期一会。今までありがとうございます。ごちそうさまでした。