JR長町駅前に本年2月OPENした「田中そば店」です。首都圏人気のチェーン店がいよいよ仙台に殴りこみと言うところですね。「ちばき屋」の社長と「めん徳二代目つじ田」店長からの祝電が飾ってありましたけど修行先でしょうか?(^^
メニューは喜多方系譜を髣髴とさせる中華そば系と、山形辛味噌系の2種。仙台人から見ると「なんで”喜多方”と”山形”?」的なチグハグさを感じる組み合わせなんですが、首都圏の人たちから見れば”東北”括りなんでしょうね。
まずは基本メニュー「中華そば」650円(写真上)を注文です。
ベースは豚骨強めでとってあり、昆布、煮干し主体の魚介系がギュッと効いています。一口目の醤油ダレは香りをのせる程度なんですが、器の下の方に醤油ダレが沈めてあって食べ進めるほどに味わいが濃くなっていくように仕掛けてありますね。
その仕掛けのためか器は浅めのドンブリになっていますが、なみなみと注がれているのでスープ量は標準程度あります。
喜多方系譜らしくスープ中の肉味が強めに効いていて雑味も野趣味も内包していますが、やや強めの塩味と甘めの醤油ダレで上手にまとめてありさほど気になりません。それにしても肉味の強さが半端無いですね。喜多方ラーメンの特徴を掴んでその長所を増幅したようなそんなスープバランスに感じます。これは美味い。
麺は弱い縮れの平打ち太麺、コシも強く食べ応えもあります。メンマは色黒で…なんだろう?香辛料で不思議な味付けがなされてます。チャーシューは塩ダレで強めに味付けされ、さらに若干の燻味をプラスしたような風味。並で3枚も乗っかっちゃうんですね~有難い。
次は味噌を食べてみたいという事で、後日頂いた「山形辛味噌ラーメン」800円(写真左)です。
辛味噌を溶かす前にまずは素のスープを味見。豚骨に鶏ガラの合わせベースでガラはややあっさりめ。麹味噌主体ブレンドの味噌ダレは多めでやや甘めの味わい。ふわっと節が香りますね。青海苔と辛味噌トッピングの見た目がまんま赤湯の例の店のを彷彿とさせますが(笑)最近ではインスパイアという便利な言葉がありますしね(^^;
辛味噌は唐辛子の風味が強く、さらにラー油と和風香辛料でブレンドされたもの。スープに溶かし込むと甘めで穏やかな表情から激変し、結構辛めです。甘辛の旨味の妙味が楽しめますね。麺は共通の平打ち太麺が合わせられます。
連れは「肉そば」950円(写真下)を注文。チャーシューのてんこ盛り!一体何枚乗っかっているのでしょうか。多すぎと言うことで数枚分けて頂きましたが、ちょっとチャーシューの塩ダレが効き過ぎでやや塩辛め。味噌に乗っていたものとも異なっていて、やや仕上がりにブレがあるようです。でも美味しい。中毒性のある旨さがあります。(10/04/15食)
個人的には「中華そば」お気に入りです。あっさり風の見た目に迷わされそうですが、胡椒不要の力強い肉系スープですよ。仙台は喜多方ラーメンに馴染みがありますし(国技場でも喜多方ラーメンが大人気でしたし)これから要注目のお店になりそうです。
(10/04/02)
田中そば店/仙台市太白区長町5-2-6