昨年9月青森の西海岸エリアへドライブに行った時の話から
前日仕事の終わり次第夜の内に仙台を出発。下道縛りで鳴子から秋田県湯沢そして由利本荘を北上して能代方面に向かいます。
やうやう東の空から明るくなってきて山際に夏の名残が見えてきたら”青の森ウエストコースト”はもう近い。
能代からは国道101号線に切り替え海岸線沿いを北上してゆきます。早朝はおサルがうろうろしてるのでスピードの出し過ぎには気を付けるでござる。
途中コンビニでコーヒーを買い仮眠を取りながら青森県のロサンゼルスこと深浦町に到着。「道の駅ふかうら 風合瀬いか焼き村」にて名物の「いか焼き」を頂きます。深浦って青森の中でも結構遠い方なので昨年11月以来のご無沙汰でした。（クリックで過去記事へ）
朝ご飯分とお土産用に計5パック購入。今まではチューブのマヨネーズがセルフで置いてありお好みでかけられたのですが此度”かけ放題”（節度は守ろう）が廃止されこんなところにも値上げの波が来たかと驚嘆することしきり。
今後はマイマヨを持ち歩くしかないか…。
驚嘆と言えば国道101号線と並走するJR五能線の8月の豪雨被害の傷跡があちこちにあって災害の大きさにも驚かされます。鯵ヶ沢駅前のチキンボー売ってる店とかも冠水被害を受けたらしい。
福島県の只見線みたいに数年運休するのかと思ってたら12/23に全線運転再開されたそうで一安心。よっぽど急ピッチで工事されたんでしょうがまずは良かった。
その後は”餅ばあちゃん”こと桑田ミサオさんの笹餅狙いで金木町のスーパーストアに向かいます。前回7月に伺った時は在庫無しでありつけませんでしたが（クリックで過去記事へ）
おおお陳列されてるじゃないっすか。久しぶりにゲット出来ました。自然の物だけで手作りされた超レアなスイーツです。5袋を購入。少しづつ大事に頂きますね。
桑田ミサオさんの笹餅についてのお知らせ | 株式会社スーパーストア
※その後体調不良でお休みに入られた模様です。早く良くなって再開されることを願います。
ちなみにここはいつもパン類が安くてつい散財してしまいます。
そいえば最近青森のパン屋で沖縄のサーターアンダギーが作られ売られてるのをよく見かけます。仙台なんかだとほぼ売ってないですよね。青森で流行ってるのかな？
さてその後は鶴田の道の駅や相馬の林檎の森などあちこち回っていたらあっという間に時間が過ぎてしまいいつしか夜の帳もおりてきました。
旅も終盤、青森を発つ前に大鰐に在ります日帰り温泉「鰐の湯」にてひとっ風呂浴びて旅の疲れを洗い流していきたい。
こちら初めて伺いましたが大鰐温泉駅から徒歩数分と近くて駐車場も広く大人500円でシャンプーリンス完備と比較的安くて結構賑わってました。比較的新しい施設ですし露天風呂があるのも良かった。いいお湯でした。
さてラーメンの話に
お風呂に入る前、青森県平川市に在ります「麺処 中むら」へ夕飯タイムに行っておりました。
こちら無化調にこだわったスープが人気のお店で醤油、煮干し、味噌、担々麺の4種がメインとなってます。数量限定でご飯系サイドメニューも充実してますね。
今回は以前品切れで頂けなかったこちらのメニューをオーダーです。
「煮干しラーメン」700円＋「ミニチャーシュー丼」180円
早速のスープですが魚介系出汁主体との事で僅かにくすんだ醤油色がビターな感じを見せてくれています。
動物系不使用って昔の津軽中華を出す店だと鰯の煮干しもしくは焼き干しのみでスープ作る店も結構ありますがこちらではいりこ、片口、平子に鯵、鯖の煮干しをブレンドしさらに香味油で魚介の香りを引き立てて今風なスープに仕立ててありますね。
煮干しは魚粉等を使わず煮出汁のみで丁寧に雑味を排したような味わい。纏める醤油ダレは甘さ控えめで配合適量。切れの良い醤油の香りで煮干しの軽い酸味と苦みを旨味に昇華させてくれています。動物系を使わない分以前頂いた「醤油拉麺」よりもエッヂを効かせたビターな傾向が感じられるスープ印象です。
トッピングにお麩を乗せるのが津軽中華スタイル。麺も昔の津軽中華っぽい縮れ細麺に見せつつ実は全粒粉麺になっていて大判のチャーシューと角材メンマなど昔と今のハイブリッドな構成なのもお洒落で良きです。
「ミニチャーシュー丼」180円
味付けされたチャーシューの細切れがミニライスに乗ってこの値段は良心的ですね。数量限定なので売り切れ御免の一品。
ってなことでスープまでしっかりと完食です。旨し。
ここからは過去食の未アップ分から
「醤油拉麺」650円
本来レアチャーシューが乗るらしいのですが品切れとの事で普通のチャーシューが乗っています。
ベースは豚骨と鶏ガラの合わせで油量適量。醤油ダレは3種のブレンドだそうで昆布系がさらりと効いて気持ちやや甘め。煮干し主体の魚介系が強めに効いていて節も香り旨味がしっかりしています。
淡麗系のスープ的な見た目を裏切る動物系のしっかり感と味の深みがあり無化調でこれだけの充足感を出せるのかと感動を覚えるほどのクオリティあり。旨いです。
実はこの日お目当ての「煮干しラーメン」が品切れで少しがっかりしてたのですが逆に「醤油拉麺」を頂く機会が出来て良かった。
麺は煮干しラーメンと共通の中細麺で全粒粉仕様のものが合わせられます。
「味噌拉麺」700円
白濁で取られた豚骨ガラベースに少し甘めな味噌ダレが合わせられて更にモヤシやタマネギなどの炒め野菜が乗せられた弘前味噌のいわゆる”中みそ”スタイルに近い印象。
…なのですが味噌ダレが濃いめで中みそほどは甘くないので上品さがありますね。炒め野菜にひき肉が入り更にチャーシューまで乗るからコスパも抜群。
車停めてすぐ店に入れるから少しばかり遠くてもこっちの方が利便性高いかも。
麺も味噌に合わせて加水率高めな中太麺で縮れの強いものが合わせられます。
(18/11/24食)
さて「麺処 中むら」ですが前回約4年前からわずかに値上げされていましたがそれでもかなり安くてロケーションのせいではあるのでしょうけれども客側としては有難い限り。それでいてクオリティも高いのですから凄いすね。青森市辺りの有名店も良いですがこういう隠れた名店を訪れるのも旅ラーメンの醍醐味でしょう。ごちそうさまでした。
(22/09/17)
麺処 中むら／青森県平川市柏木町東田313-3
