仙台ラーメン最強伝説

日々最強を更新♪

らーめん元

2007年09月25日 | 仙台市青葉区

K3100223 仙台ラーメン国技場の新潟燕三条「ラーメン元(はじめ)」で食してきました。今でこそポピュラーになりました「背脂チャッチャ系」ラーメンの発祥の地は新潟県燕市だそうで、昭和初期当時多かった栄養失調の子供たちを少しでも力づけたいという先人たちの思いが、利用価値が無く廃棄されていた豚の背脂をあえて溶かさず、粒上でたっぷり浮かべるラーメンスタイルを生んだのだそうです。以上店内の貼紙より引用です。

 

今日は基本メニュー「中華そば」650円を注文。運ばれてきたドンブリには”流石は元祖”というべき大量の背脂がびっしりと浮いています。背脂でスープ本来の色は隠されるという「燕三条系ラーメン」の基本の見姿が素晴らしい!中央にチャーシューとメンマ、そして生タマネギの細切れがトッピングされており、脇には岩海苔が、スープ中にはネギとなにやら諸々の野菜の微塵切りが隠されています。

早速スープを一口すすると熱っ。本気で熱々で出てきました。しかも背脂のおかげで冷めにくいときたもので。ネコ舌にはつらいラーメンですが、でもラーメンたるものこうでなくてはいけません(?)麺ものびにくいようにモチモチした太麺を合わせてありますね。

スープベースは鶏ガラに煮干ダシのブレンドを、風味の良い醤油でまとめたものと思われます。背脂を除けば脂分は少なめで動物系の甘みも抑え目ですが、旨み成分が非常に強くそれも一般的なラーメンの旨みとも毛色の異なる味わいになっています。どうも干し椎茸とゴボウのダシがブレンドされているようで”和のテイスト”を強調した独特のスープに仕立てられています。同じ和風でも甘みを強めた「天童」ともまた違う「ラーメン元」の個性を感じます。

実際スープを一口すすりますと、そのオリジナルなスープに背脂のコクと生タマネギのシャキシャキ感が口の中でバランスよく絡んで、熱々で、非常に美味しく感じられます。岩海苔を溶かし込んでいくと磯の風味も加わり変化も楽しめますね。普通の板海苔よりもマッチングが良いと思います。

背脂は最初こそガツンと来ますが、食べ進んでいくうちに程よく減っていきますので、最後まで良いバランスで美味しく食することが出来ました。非常に合理的に考えられていることに改めて感心します。生タマネギの酵素は消化にも良いという、そこまで考え抜かれているのかなと。化学調味料も一切無しですし、見た目よりも案外ヘルシー仕様ですね。

うむむ、美味しいだけではなく合理的でもあり、新潟ラーメンレベル高し。ごちそうさまでした。

(07/09/17)
らーめん元/仙台市青葉区国分町2-7-5 ラーメン国技場内

仙台ラーメン国技場では各店舗共通のポイントカードがありまして、500円毎にポイントが1つもらえて、10個たまると500円分の割引券がもらえるのですが、毎週月曜日がポイント2倍デーになっていますので、どうせ食べるなら月曜日がオトクです。ポイントカードとホットペッパーのクーポン等を併用すると国技場は案外オトクに食べ歩けます(^^

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天童

2007年09月22日 | 仙台市青葉区

K3100215 「仙台ラーメン国技場」で一番の古株になりました「山形ラーメン天童」で食してきました。「天童」と言えばなにしろ「坂内食堂」「一文字」「紀一」あたりがまだ出店していた頃からのロングラン出店になるわけで歴史を感じますね。売り上げランキングとか横綱とか入れ替え制度とかすっかり風化してしまった国技場ですが、けっして楽な経営状況ばかりではなかったと思われますが、それでもこれだけ長い期間出店を続けていることに「天童」の意気込みを感じます。

そういえば、上京して裸一貫の屋台引きからはじめた店主の苦労話が、店内のどこかに貼紙されていたような気がしたのですが、今日座った席からは見つかりませんでした。苦労しているのは聞いていますが、あんまりそういう話は自分からは言わない方がいいような気がします…(^^;

 

まぁそれはそれとして、今日は看板メニュー「特製中華そば」850円をオーダー。スープベースは豚骨と鶏ガラ多めの合わせダシに丸鶏でしょうか、鶏の甘みを強く感じる味わいです。醤油のふわっとした柔らかい風味に、節系と煮干などの魚介系の香ばしさが程よく絡んで、ダシ強めながら甘く優しい風味にまとめてあります。構えなくても旨みが向こうからやってくるような、万人が美味しいと思えるような食べやすい醤油ラーメンに仕上がっていると思います。

天童は日本蕎麦の名産地でもありますが日本蕎麦のタレに似た風味にも感じます。あっさり風ではありますが旨みは濃厚な印象です。

トッピングは味玉1個分とチャーシュー4、5枚(すいません数え忘れました)ほうれん草、メンマに青ネギの刻みと、なると、のり、青海苔少々、鶏挽肉少々。味玉は薄めの味付けですがスープが濃い目なのでバランスは良いです。チャーシューはバラ肉で割合厚みもあり下手な店のチャーシューメン程度のボリュームはあります。程よい柔らかさで肉感もあり良いですね。ほうれん草は存在が地味ですが、醤油スープとのマッチングが思いのほかよくて、口休めとしてベストチョイスですね。

麺は平打ち縮れの中太麺でもちもちっとした食感も良く、透明感のある小麦の味も極上です。なんとなくですがお隣秋田の「稲庭うどん」に似ているような、のど越しのよさ、小麦の純度の高さを感じました。流石は日本一の中華麺消費量を誇る山形県が選ぶ麺です。実に美味い麺と思います。

国技場最長出店期間は伊達じゃない理由ありの一杯と思います。ごちそうさまでした。

(07/09/15)
天童/仙台市青葉区国分町2-7-5 ラーメン国技場内

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らーめん七八

2007年09月19日 | 宮城県内

K3100208 利府街道沿いにある「らーめん七八(しちはち)」に行ってきました。「Wスープ」の看板が以前から気になっていながら、なかなか行く機会が無くて今日が初です。ココは前「麺一」でしたがその時は行こう行こうと思っているうちに店が変わってしまって行けずじまいでしたので。

その前は何かファーストフード系だったんでした。ケンタッキーでしたっけ? いまだに「らーめん七八」の建物の周囲にはドライブスルーのIN/OUTの表示と、商品受け取り窓(の跡)が残っていてラーメン屋との妙な違和感が楽しいですね。

 

店内に入るとスープが2種類「こってり(豚骨ちゃっちゃ系)」と「あっさり(丸鶏+魚介系)」から選べる旨の貼紙があります。Wスープというのはそういう意味なんですね。期待が高まります。

メニュー表には、しょうゆ系・白みそ系・赤みそ系の3種類のバリエーションが並んでます。「3種各々にWスープを組み合わせることができるのかな?」やたら元気よく店内を回っている店員さんに尋ねたところ「こってりは止めてしまったんです…スイマセン」という衝撃の回答が…。※あとで確認したところあんなに目立っていた「Wスープ」の立て看板は裏側にしまわれてました。とほほ。

 

気を取り直して、しょうゆ系の「煮豚ラーメン」800円(写真上)を注文。トーンは濃い目の醤油色で綺麗に濁ったスープです。ベースは鶏ガラと丸鶏を奢り、穏やかな甘みを感じさせながら、動物系の風味も感じます。スープ全体の脂の量は抑え気味で、品がよく、サブの煮干そして昆布ダシを強めに効かせた味わいが醤油の風味と高い位置でバランスされてます。程よい塩味で複雑な旨みをまろやかにまとめたスープに仕上がってますね。脂でごまかさない姿勢も好感持てます。

合わせる麺はゆるい縮れの入った中細麺でツルツルな食感。麺の硬さは標準的ですが、予め硬さは注文できるようなので硬めが好きな人は最初に注文するといいですね。油の量や味の濃さも注文できるようです。

煮豚は薄切りのバラ肉で歯ごたえのあるタイプ。肉の旨みが若干薄めな感があって若干イマイチな気がしましたが、脂身がカットされているなど丁寧さはあります。メンマは味付けこそオーソドックスですが柔らかく量が多く食べ応えもあり良かったです。

 

連れは「赤みそラーメン」700円(写真下)を注文。トッピングは炒めモヤシ、挽肉とチャーシューが1枚、そして刻みネギです。スープを一口頂きましたが、赤みその配合は割合濃い目の辛みそブレンドで僅かにピリ辛風味。隠し味にニンニクが効いており、スパイシーな風味にたっぷりの背脂でコクが増量されています。いわゆるこってり系の仙台味噌ラーメンという味わいで美味しいですね~。…あれ?さきほど「こってりは止めてしまったんです」って聞きましたが、ではこれが「あっさり」?(^^;

チャーシューは「煮豚ラーメン」のものより厚めにカットされたバラ肉でこちらは脂身付き。やはり旨みがイマイチですが、スープが濃厚なので若干あっさり目でバランスは取れています。麺はゆるい縮れの入った太麺で、ツルッツルの食感が良いですね。

 

日曜だったのもあると思いますが、結構お客さんの入りがよくしかも若者が多いみたいでした。Wスープを食べ比べできなかったのが残念ですが、良い形で発展解消できたのならそれはそれで良かったと思います。今度は是非定着してほしいですね。

K3100209 (07/09/09)
らーめん七八/宮城郡利府町神谷沢字新宮ケ崎72-1

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おり久

2007年09月17日 | 仙台市青葉区

K3100187 折立地域の人気店「おり久」に行ってきました。20数年の歴史あるお店で、味噌系が特に評判で週末や昼時は行列の出来るお店です。場所は住宅街の外れにあり正直かなりわかりにくいです。ただ、折立を南北に縦断する道路沿いから曲がるポイントに電光看板が出ているので、下調べさえきちんとしていけば迷わないと思います。駐車場が5台分ほどしかなく住宅街のため路駐とかは厳禁なので要注意です。

 

メニューは醤油系・塩系・味噌系に夏季限定の涼ラーメンと一通り揃っていますが、やっぱり味噌でしょうということで看板メニュー「味噌ラーメン」700円を注文。

 

店内は割合狭く狭いながらもテーブル席がある合理的なレイアウト。カウンター席から調理風景が眺められますので興味ある方はカウンター席へどうぞ。早速運ばれてきたドンブリには野菜たっぷりな盛りの良さと分厚いチャーシューが印象的なトッピング。

 

スープベースは鶏ガラと思われます。くどくない旨みベースで臭み等の抑えられた味わい。味噌ダレは仙台味噌をブレンドした辛みそ仕立て。辛みはわずかなピリ辛程度で、隠し味のニンニクが良い塩梅で効いてます。味噌の濃度はあくまで程よく濃厚すぎず、それよりも適度な脂分と、挽肉、モヤシ、キャベツ、白菜の炒め野菜の甘みが濃厚にスープに溶け出しており、刻みネギがピリッと締めている味わいが印象に残ります。味噌に頼る味付けではなく、ベースをきっちり効かせながら野菜等の食材の風味を活かしたスープに仕上がっていると思います。

 

もっと辛みを希望の方には「うま辛みそ小50円/大100円」のトッピングをオススメします。いわゆる濃厚な仙台辛味噌ラーメンに変貌します。

 

麺はわずかに縮れた中太麺で程よいコシのもの。モチモチ感がよく味噌とのマッチングが良いです。チャーシューは歯応えのある厚切で塩味の程よいタイプ。なんといっても野菜の盛りのやたらよいこと。ハラペコで行くことをオススメします。

 

歴史あるお店の一杯は自然の旨み溢れる一杯でした。ごちそうさまでした。

(07/09/08)
おり久/仙台市青葉区折立3-12-3

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山小屋 六丁の目店

2007年09月13日 | 仙台市若林区

K3100183 昨年「味の時計台 六丁の目店」跡地に「山小屋 六丁の目店」が入った時にも何故「芳々亭」の近くにわざわざブツけてくるなんてと思ったのですが、先月「山神山人」が更にOPENして、仙台には珍しい白濁系とんこつ店がわずかの距離の中に3店もひしめき合う状況になりました。

 

「山神山人」側がどういうマーケティングをしてココに出店したのかがとても興味ありますが、多賀城地域に於ける「デンコードー・コジマ・ヤマダの郊外型電器店戦争」のように産業道路沿いエリアというのは仁義なき戦いが繰り広げられやすい土地柄のようですね。まぁ客側としては選択の幅が増えて嬉しい限りです。

 

今日は「芳々亭」とともに迎え撃つ側の「山小屋 六丁の目店」に行ってきました。「山小屋」で食するのは国技場に出店してた時以来なんですが、そういえば「山神山人」と「山小屋」は数ヶ月だけですが国技場で同時に出店していた時期がありましたっけ。

 

「山小屋 六丁の目店」の駐車場は広く、道路からも入りやすく出やすいです。店内も広く綺麗な作りでゆったりとテーブルで食事が出来る雰囲気ですね。ラーメン店としてはちょっと広すぎるかな位です。

 

今日は看板メニューの「山小屋特製昭和(むかし)ラーメン」780円(写真上)を注文。スープベースにはカシラなど豚骨のみを使用し、鶏ガラや野菜ダシ等を一切加えないという硬派さ。この豚骨100%材料を各店舗にて丸2日間丁寧に炊き出したものに、本店の釜で継ぎ足して作られた元種を加え、更に醤油ダレ等各メニューに合った副ダレを加えることで完成させています。

 

丸2日間炊き上げるという技法は同グループ会社の「ばさらか」と同じですね。確立された長時間炊き出し方法があるものと思われます。「ばさらか」は鶏ガラも併用することでよりマイルドさに振ってますが、「山小屋」はずっしりと硬派な味わいでより純度の高いとんこつの旨みを味わうことが出来ます。

 

早速スープを一口すすりますと、濃厚な豚骨のコクと甘みがいきおい口の中にふわっと広がります。旨みには深いものがありますが、鶏ガラ等を加えないことで逆にあっさりした風味にも感じます。注目すべきは豚特有の臭みがあまり感じられないことで、鼻からわずかに抜ける程度のごく薄めです。豚骨の丁寧な下処理はもちろんのこと、醤油ダレのちょい強めな風味・塩味と、隠し味の加熱ニンニク使用が効果アリかと推測されます。この醤油ダレはスープ全体に一本筋を通しておりバランスは絶妙です。ほぼ理想に近いとんこつスープに仕上がっていると思います。美味です。

 

麺は低加水率のストレート中細麺で程よいコシのもの。硬さは注文できると思います。卵を一切使わないというこだわりぶりですが、若干ボリュームは少なめなので次回は大盛(+100円)もしくは替玉(+150円)を頼みたいですね。トッピングはチャーシュー、味玉1個分、キクラゲ、海苔、白ごまがのっかります。

 

チャーシューが正直いまいちな感じでしたが、それを補うかのように「味玉」の出来が素晴らしいです。半熟加減が絶妙で、味付けもしっかりしているだけでなくスープとの調和も考えられたもので非常に美味でした。国技場に出るようなお店は味玉の作り方が丁寧ですね。

 

連れは「黒マー油ラーメン」710円を注文。「黒ラーメン」という名前の似たメニューもありましたがそれとは別メニューです。山小屋の「黒マー油」はニンニク+タマネギを揚げた油とのことで、他店の黒マー油ともまた違う独特の風味のものになっています。スープを一口頂きましたが、香ばしさにタマネギの甘さが加わった感じがあって、よりまろやかで口当たりのよいスープに仕上がっています。とんこつ苦手なんだけど山小屋に連れてこられちゃった的な方はこの辺から始めるのもいいかもしれません。ただ味玉は是非トッピングしてみて欲しいですね。

 

チェーン店と侮るなかれ?実に充実した一杯に感じました。ごちそうさまでした。

 

 

K3100181 (07/09/06)
山小屋 六丁の目店/仙台市若林区六丁の目東町8-1

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