7月末、JR陸前落合駅近くに「幸楽苑 愛子店」がOPENしまして連日の大盛況を見せており、益々もって熾烈な生き残り競争が激化しそうな旧48号沿いですが、その中で「中華 棒棒」「雅や」らとともに迎え撃つ側の「麺喰」で食してきました。
今回は「ぱど」に掲載があった夏季限定メニュー「担々麺」880円(写真上)です。写真が湯気でぼやけてしまいました<m(_ _)m> すぐには触れないほど熱々のドンブリで運ばれてきまして、「麺喰」らしい丁寧な仕事ぶりを感じます。
自家製ラー油でオレンジに染まったスープには、すり胡麻と四川山椒がタップリと仕掛けられていて、辛いのが苦手な自分には許容範囲ギリの辛さが押し寄せてきて、息が詰まるようです。ベースはガラと醤油ダレを程よく効かせたもののようで、僅かに澄んだ魚介の風味を醸し出してきます。
担々麺にしては塩味が控え目で、胡麻の香りは高く感じるのですが甘さやクリーミーさはほとんど無く、担々麺本来の旨味と辛味を前面に押し出してくる本格派。
具材として万能ネギの刻みと、キャベツ、モヤシの炒めが乗りますが量は少なめ。ナスが3切れ、夏を演出していますが、別調理で軽く火を通しただけのものになっており、スープの邪魔をしないような工夫を感じます。
「ぱど」掲載の写真には豚バラ肉の炒めが乗っていたようでしたが、チャーシューの細切れが乗っかってます。チャーシューとは別に既に程よい肉味がスープにあり、充実した動物系の旨みを感じます。麺は共通の自家製麺で平打ち中太麺のしっかりとしたコシのあるもの。以前の透明感のあるものから若干黄色い麺にシフトしてきたようで、風味にも若干変化が見られますが、殊このスープとのマッチングに関しては申し分なしです。いや、最高かも。
自分的には辛さが結構きつかったのですが(辛党の方には問題ないレベルとは思うのですが…)食後ほんの数分で、すーっと涼しくなるような、何とも言えない爽やかさに変わるのが感じられました。唐辛子よりももっと抜けるのが早いような、クセになりそうな爽快感ですね。
以上、随所に「麺喰」らしさが感じられる担々麺でした。来年バージョンも期待したい一杯!ごちそうさまでした。
※ついでに過去の「麺喰」から未掲載分をまとめてご紹介です。
(写真中)は「中華そば 肉のせ」819円(05/23)です。閉店間際に行ったせいか店内にガラの匂いが漂っていて個人的には良い感じでした。スープは風味の良い醤油ダレと昆布、節、煮干を程よく効かせた旨み十分のもので、塩味も油量も全てがジャストバランスの妙味を楽しめる一杯。丁寧に作られたチャーシューも美味ですし、「麺喰」で食するならまず「中華そば 肉のせ」が一押しです。
(写真下)は「中華そば」620円(07/29)です。ここで若干の値上げがありまして、この時から麺が変わりました。色が黄色くなり若干小麦の味が薄まったような気がしましたが、食感はほぼ変わらず強いコシは健在で、風味的には今回の「担々麺」や「味噌」とのマッチングが向上した感があります。ただ醤油には以前の麺の方が合ってたかなぁという印象です。(範囲内ですが) スープがあまりにも好みな為、我儘になってしまいますね。
(08/08/22)
麺喰/仙台市青葉区落合5-21-31