旅行のときの往復時の車内でずっとビートルズのカセットをかけてた。
カセットテープ!懐かしい。
ウチのニュービートルにはカセットデッキしかないので
昔とってあったビートルズのベスト盤を聴く機会はこういう長旅のときしかないのであるが
まあ、
そんなに聴きたきゃベスト盤のCDを買えばいいだけなんであるが
シングル盤を寄せ集めたベストよりオリジナルアルバムのほうが断然好きなんで
どうしても購入は後回しになっちゃうんだよね。
しかし、
こうやって改めて聴いてると
このビートルズというバンドの特異性がよくわかった。
何といってもベースがめちゃくちゃウネウネしてて、
リズムパターンを刻んでるというよりはメインのメロディーを奏でてるんじゃないかっていうくらいなんだよね。
こうなるとギターはそれほど遊べなくて逆にリズムをしっかり刻んでるように聴こえる。
んで、ところどころに印象的なフレーズを弾いてるからよけい目立つというか。
ビートルズというバンドは
誰かが出したアイデアは必ずやってみて、その音はどんなものでも消さずにとっておくというルールでレコーディングしてたらしい。
つまり、どんなアイデアも尊重して大事にしてたらしいんだよ。
だから、ジョンもポールも曲のアイデアさえ持っていけばいろいろ付け足されて完成するからすごく気楽に曲を持っていけたんだろうなって想像できるし、
いろんなバリエーションの曲調が生まれてきたんだろうと思う。
でもこういう雰囲気のバンドってあまりないんだよね。
こういうルールを意識して作らないと、だんだん意見が出せなくなっていってしまう。
才能がある人だけの意見ばかりになると、結局同じような曲調ばかりになっちゃう気がする。
ビートルズのメンバーがソロで出したアルバムなんか聴いても
やっぱり、ビートルズみたいなバリエーションがなくてちょっと残念な曲が多い。
チームを組んで、いろんな人のアイデアを持ち寄った方がきっといいんだと思う。
でも、実は「オレが、オレが」とならずにいいバランスを保つのはそれはそれで難しいんだけどね。
ビートルズも最後の方の写真は笑顔が少なくて、そんな感じになっちゃったんだろうけど。
まあ、ホントに単なるアイドルバンドだけに終わらずに
7年間、音楽シーンをリードしていけたのはホントにすごいと思う。