ちょっと本屋さんを探してみたんだけど
どこにも置いてない。
いや、文庫本はあったんだけどハードカバーが欲しかったんで買わなかった。
こういう本は文庫本じゃなしにハードカバーできっちり装丁された状態の本で読みたいんだよね。
と、いうわけで「ないなあ・・・」なんてぼやいていたら
息子が学校から借りてきてくれた。
いやあ~、うれしいねえ、気がきくねえ。サンキュー我が息子よ!
「最後が映画よりも感動するよ。」と一言添えて。
そんなに長いお話じゃなかったんで一日で読破できたんだけど
いや~、おもしろかった!
映画でちょっとしたアクセントになってた郵便配達屋さんは登場しなかったんだけど
そんなアクセントなんかいらないかんじで主人公まいとおばあちゃんとの話で最後までもっていけてた。
なんで、郵便配達屋さんを登場させたんだろう?
そんなことよりもまいが感動した景色やおばあちゃんのお話なんかをうまく映像化してれば必要なかったかもしれない。
小説ではそこらへんは大事な場面だから詳しく丁寧に表現されて
読者の脳内イメージにしっかりと焼きついていけたんだよね。
そういった意味で映画はちょっと残念な結果なんだけど、やっぱしょうがないよね。
そういうところを表現するのはホントに難しいもん。
これまでの邦画は、そういうところはすべて役者の力量にまかせてきたから。
そういうことを表現できる役者なんてそうそういないもんね。
その点、「アメリ」という映画はうまく表現できてたなあ。
主人公アメリの脳内イメージをすごく上手に映像化してた。
演出家の力量でいくらでも表現できるんだってことが証明されたんだけど
あれを使っちゃうと「真似だ!」って言われちゃうから誰もやんないのかなあ。
観客側からしたら「もったいない」のひとことなんだけど、ね。
でも、キャスティング等々はバッチリだったと思う。原作本の雰囲気どおりのキャスティングだった気がする。
ま、しかし、
小説読んで映画の評論しててもしょうがないか。
とにかく児童文学賞をいろいろとったみたいだからお墨付きはバッチリあるよ。
大人でも、というか大人の方がきっとじ~んとしみわたる気がするよ。
機会があったらぜひどうぞ。