急いでいる時ほど小田急線は遅れる。
今朝、病院に行こうとしたら、
人身事故で電車が遅れているという表示。
改札付近には振替輸送の手続きを待つ人々の群れ。
そんなに遅れているのか。
約束の時間が決まっているので、
遅れるわけにはいかない。
最悪、近くの通りまで出てタクシーを拾うという手もある。
そこで駅員に聞いてみた。
「下りは今、どんな状況ですか」
「順次動き出しています」
なるほど。
それならばと思い、ホームにあがった。
向かいの上りホームは、人が溢れんばかりだ。
すると、アナウンスが流れた。
「下り普通電車、今、新宿駅を出ました」
え?
今、出たのか。
それが来るのを待つのか。
20分近くかかるではないか。
それならばタクシーにしていた。
そもそも「順次動いています」と答えた駅員が悪い。
たしかに動いているかもしれないが、
もう少し正確に状況を伝えるべきではないか。
正しい情報なくして、
正しい対応はできない。
改札口付近に戻ってあらためて見ると、
小田急の職員の対応はかなりお粗末だ。
職員の大半は、
案内所の中にこもり、
振替輸送の対応に追われている。
改札口付近に職員の姿はなく、
現状をちゃんと伝えるものは誰もいない。
みんな、掲示板の表示だけ見て、
ホームがどんな事態になっているかもわからず上がり、
諦めて戻ってくる。
おかげで余計に振替輸送を求める客の数が増える。
悪循環だ。
職員たちは振替輸送の応に精一杯で、
「今、どうなっているのか」を尋ねたくても、
尋ねようもない。
振替輸送を求める客の列に並ぶしかない。
もう少しうまく人員配置できないのか。
もう少しうまくトラブルに対応できないのか。
少なくとも東急沿線に暮していた頃は、
こんなお粗末な事態には遭遇しなかった。
小田急は遅延が多いのだから、
そのあたりの対応ももう少し考えてほしいよ、まったく。
ちなみに今日の遅れは人身事故だそうだ。
あの世に行くのは勝手だが、
この世の邪魔はしないでくれ。