駅前再開発と寿司屋

2010年05月18日 10時08分52秒 | アイデアのかけら

二子玉川に親の代からよく行く寿司屋がある。

なんの変哲もない普通の街の寿司屋である。
でも、縁あって馴染みの店となった。

最初は駅からちょっと離れた場所に、
独立した店舗としてあった。
それが貸し店舗だったのか、
自分の店の持ち物だったのかわからない。
でも、座敷もあり居心地のいい空間だった。

駅前の再開発が始まり、仮店舗に移った。
前より駅から近くなったが、
店内には個室の座敷もいくつかあり、
居心地のよさはあまり変わらなかった。

そしてこの4月、
再開発の一部が完成し、
店は駅前のビルの中に移った。

移転して初めて行って驚いた。

まず店の広さが半分ぐらいになった。
もう個室はないし、
テーブルとテーブルの間隔もかなり狭い。

さらに驚いたのは料理だ。
まずメニューが減った。
そして残っている一品料理も、
値段は据え置きだが、
明らかに量が減っている。

どうしてこんなことになったのか。

メニューが減ったのは、
料理人の数を減らしたからのようだ。

料理の量げ減ったのは収益率を上げるためだろう。
テナント料が高いのか。
それとも店舗が狭くなった分だけ客の数が減るため、
客一人あたりの儲けを増やさないといけなくなったのか。

真相はわからない。

でも、かなりがっかりした。

再開発でいろいろなことが便利になるのだろう。
でもその陰で確実に失望も生じているはずだ。

まあ、なんというかそれは、
我が家にとってとても悲しい出来事だったのだ。