おいしくなったメジナ

2011年06月19日 06時49分48秒 | チシキのかけら

釣り好きの知人から聞いた話なので、
どこまで本当のことなのかは保証できない。

メジナという魚がいる。
食卓にはあまりのぼらないが、
磯釣りでは人気の魚である。

白身の魚で、
焼いてよし揚げてよしの魚であるが、
このメジナ、
かつてはおいしくなかったという。

というのもメジナ本来のエサは海藻。

ところがある時期から、
メジナ釣りにオキアミが使われるようになった。

そもそもオキアミは最初食用として持ち込まれたが、
臭いがきつくて食用には適さず、
釣りのエサに使われるようになったらしい。

メジナ釣りでは、
撒き餌として大量のオキアミが海に撒かれる。

そんなオキアミを食べるようになってから、
メジナは格段においしくなったという。

ある意味、養殖じゃないか。

釣り人による養殖によっておいしくなったメジナを
釣り人たちは今、喜んで釣っている。

なんとも奇妙な話だ。