片肺飛行

2018年01月13日 23時25分29秒 | コメディのかけら

飛行機で北海道ロケへと向かった某ディレクター。

上昇するにつれ、
突然、呼吸が苦しくなってきた。

シートベルト着用のサインが消える頃には、
息も絶え絶え。
シャツのボタンを外し、ズボンのベルトを緩める。
しかし息苦しさは増すばかり。

近くに来たCAに思わず、
「飛行機、おろしてもらえませんか」
と口走ってしまうものの、到底無理。

飛行機はそのまま千歳空港へと向かった。

後に判明するのだが、
この時、彼の肺の片方に穴が空いていたのだ。
地上ではそれでも呼吸に支障はほとんど無い。
だから自覚していなかった。
ところが高度が上がると気圧の関係で、
片肺では呼吸ができなくなるらしい。

このまま死ぬのかもしれない…。
そう思った時、ようやく飛行機が着陸態勢に入った。

高度が下がっていく。
すると…

「ん?」

気圧が戻っていくにつれ、息苦しさも消えていく。
着陸する頃には、すっかり普通に呼吸できるようになったいた。
しかし…


「さすがに治りましたとは言えなくて、
 ずっと苦しがっている演技をしていました」

お骨を忘れる

2018年01月13日 11時52分33秒 | コメディのかけら

電車内の変わった落とし物として、
しばしば挙げられるのは「骨壷」だ。

うっかり骨壷を置き忘れることなんてないだろう。
あれはわざと置き忘れていっているに違いない。
ずっとそう思っていた。

その思いは今も変わらないが、
これまではお骨を納める場所がないので
困って車内に置いていった、
そう思っていた。

しかし新たな可能性を妄想した。

実は故人が熱烈な鉄道ファンだったのではないか。

電車が好きだった人のための「乗り骨」である。