2025年「大阪万博」と聞いて思い浮かんだこと

2018年11月29日 00時18分55秒 | アイデアのかけら

2025年の「大阪万博」のテーマが、
「人類の健康・長寿への挑戦」
というのを最近知った。

人類という部分は大きく出ているが、
まるでゴールデンタイムの情報バラエティのような
テーマである。

なぜゴールデンタイムの番組で、
健康・長寿に関する情報をよく扱うかというと、
その時間帯にテレビを見ているのは高齢者が主であり、
彼らの興味の高いテーマだからである。

2025年の万博は、高齢者向けの万博なのか。

そもそも「健康・長寿」が本当に良いことなのかという懐疑もある。

健康は疑いなく良いものだと思う。
では、長寿はどうなのだろうか?

「人生100年時代」という言葉を聞くが、
100年生きることは本当に良いことなのか。
社会にとって。
国家にとって。
あるいは地球という星にとって。
全人類が長寿を達成した時、
地球の資源はどうなってしまうのか。

ヒトという生物種の適正な寿命は、
本当はどれぐらいなのか。

60年代70年代の日本のSF小説には、
長寿を達成した世界を描いたものがいくつもある。
その多くはバラ色の未来ではなく、暗い未来像だ。

この先、日本が突入する「少子超高齢化国家」というのは、
人類史上初めての例だと思う。

今後、日本がどうなっていくのか、
世界が注視しているところだ。

現状を分析し、
未来像を提示する…
それこそが、「健康・長寿」というテーマで、
日本がもっとも貢献できる内容の1つだと思うのだが。