座薬のリアリズム

2018年11月30日 23時09分13秒 | コメディのかけら

知り合いの女優が、
舞台の直前、古傷の痛みに襲われた。

激痛だ。
しかし、舞台に立たぬわけにはいかぬ。

映画やドラマならば、
痛み止めの注射をうって舞台に立つ、
そんなシーンだ。

だが、彼女が使ったのは「座薬」だった。

注射はうったが、効かない。
だから、座薬。

医師曰く、
「この座薬は非常に強いので、
 一日に一回にしてください」

しかし、一日に2ステージある日もある。
途中で痛みが出たら大変だ。
彼女は医師に止められたにも関わらず、
座薬を2回使うことになる。

ドラマチックじゃないか!

僕がいつか、
このようなシーンの脚本を書くことあったら、
注射ではなく、座薬にしよう。

広瀬すずであろうが、橋本環奈だろうが、座薬だ。

シモネタではない。
リアリズムである。