山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

タナ・トラジャの村の子ども

2009-02-24 | 山里
インドネシアのタナ・トラジャ地方の山の中の村で、超かわいい子どもたち。
石臼でコーヒーを粉にしているおばあちゃんの写真を撮らせてもらっていたら、「撮って撮って~」って感じで大喜びで画角に入ってくれた。
すっごいかわいい目で、私の愛読ブログ「はっちゃん日記」のはっちゃんに勝負を挑んでいる。

タナ・トラジャのコーヒーは、日本でもよく知られていて、日本に輸入されているものはほとんど、トアルコトラジャという会社がプランテーションで生産しているものだが、村では各家庭で小規模にコーヒーを育てていて、出荷したり自家用にしたりしている。出荷するものは豆のままで、コーヒー屋さんがミルでガーーッと挽いているのだが、家庭には動力を使ったミルなどないので、こうやって石臼で搗いて粉にしていることがわかる。

よく日本で言われるのは、手でハンドルを回して挽くタイプのミルは、摩擦熱が生じてコーヒーがまずくなるということ。けれどもトラジャではそんなことは構っていない。
ちなみに、トラジャ語で、搗いて粉にすることをマランブという。コーヒーを搗く、は、マランブ・コピ。
ちなみに背後の石臼では米を搗いている。それは、マランブ・パレ。

米を木の舟に入れ竹の棒で搗いて音を出す行動を音楽化したものを、マランボックといい、最高ランクの貴族のお葬式で遺族の女性たちが演奏する。
すばらしい音楽だった。それは、その貴族がとても豊かで、米を人々に十分にふるまい、人々を養って豊かな村を築いていることを表しているのだという。

石臼でも、木の舟でも、竹の棒で米やコーヒーを搗く音は、遠く村の外にまで響いて、山道を歩いていると、近くに村があることが分かる。ポン、ポン、ポン、という、なんともいえないやわらかないい音である。

白梅も紅梅も

2009-02-24 | 山里
2月上旬から咲き始めた白梅に引き続き、かわいい桃色の梅もその在り処をあらわして山里を彩り始めている。
日に日に暖かく。今朝の雨も春の雨。
飛騨の山奥ではまだ雪だろうかと思ったら、上宝でも今日は雨だったという。

上宝からはるばるやってきた林業クラブの人たちが、中野方の山を見学。上宝9人に中野方8人が出迎え、山主さん同士の交流会となった。
上宝では雪害が重大な課題であることが、皆さんの質問からよくわかった。
こちらは最近独立開業した佐藤林業の佐藤さんと、クライアントの直さんがいろいろ現場で説明。地元のいまえさんなども頑張っていて、中野方の人達の熱くときどき悲しい気持ちは伝わったのではないかと思う。

夜はえなの森林づくり委員会があり、久しぶりに森林に浸った一日であった。