名古屋で夜、雨の音を聞いていた。
比較的強い雨でも、しとしととした静かな音。その大部分は、庭の柿の木の葉を打つ音。
柿の葉はやわらかいので、音もやわらかいのだろう。
そして、家が瓦葺なので、屋根を打つ音は全く聞こえない。
中津川の家で聞く音とはずいぶん違う。
中津川の家には、テラスにプラスティック製の波トタンの屋根をかけてある。
まず、それを打つ音がとても大きい。
庭には柿の木もあるけれど、周囲の広い面積の雑木林の樹々を打つ音が混じり合って
奥行きのある雨の音になっている。
中津川の家で聞く雨の音が好きだ。
都会のマンションなんかに住んでいたら、雨の音は全く聞こえないのかもしれない。
お盆が終わって中津川に帰ってきたら
セミの声はすっかりツクツクボーシになっていた。
道端では、アキノエノコログサが盛大に出穂。
お米と同じような角度でうなだれている。
写真/畑の中の道(奈良県十津川村 2009)
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