信州の山で、オオウラジロノキの実が大量に落ちていました。
林道にゴロゴロあるのです。
わずかに10個ぐらい拾ったけれど、もっと大量に拾って来ればよかったと後悔しています。
そのつもりじゃないとき落ちていると、たじろいでしまうものです。
一緒に行った人に「すなし」だと教えてもらいました。
山里の人から時々聞く名前です。
高原のむらに住むその人のお父さんは焼酎に漬けているそうです。
中津川の人がオオズミと呼んでいるのもこの実だと思います。
直径3~4㎝。山で採れる食べられる木の実の中ではかなり大きい。
見た通り、りんごの味がしますが、渋みがあります。
それでもおいしいものです。
この実を初めて知ったのは愛知県の設楽(したら)の森でした。
わずかに2、3個落ちていただけでした。大きさももっと小さかった。
その後、この木を見ることはめったになかったのです。
高原に行かないとないようです。
なので、今年この実を大量に見たときは驚き、喜んだものです。
日本のリンゴは欧米のリンゴを改良したものだと青森県のHPに書いてありますが、
どうしてこの実を改良してりんごを作らなかったのか不思議です。
この実は小さなりんごそのものです。葉もりんごにそっくりです。
もちろん科も属も同じです。
もともと日本にある木でりんごを作れば、農薬もそんなに要らなかったのではないかと思います。
今からでも遅くないかも。
写真/オオウラジロノキの実 2015年秋


