山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

和歌山から完熟梅届く 梅ジュースにするには

2021-06-26 | 植物利用

南高梅といえば和歌山県の南部町(みなべちょう)が発祥の地。その隣の印南町(いなみちょう)も大産地。今年は4年ぶりの豊作とのことで、送ってくれた。山間にいっぱい梅畑がある印南町が懐かしい。3年ほど前に仕事で行っていた。

我が地方(岐阜県美濃地方)は不作で、我が家では1個も梅を採らなかった。そんな年に梅が届くのは嬉しい。うちの梅を採ったり洗ったり漬けたりという大仕事がなくて助かったと思っていたけど、和歌山の南高梅のおいしさは格別なので、こんな仕事は大歓迎。

完熟梅というのは家で作ることはできない。梅は熟すと落ちてしまうから、どうしても青い梅を採ることになる。熟した梅を出荷できる産地にはやっぱり技術というかノウハウが蓄積されていて、さすがプロなのだ。梅の畑の下の草をきれいに刈り、その下に細かい網目状のシートを敷き詰める。その上に落ちた完熟梅を拾い集めるのだ。ひしゃくみたいなものですくい上げるので、結構腰が痛くなったりする労働だ。

我が家の梅などは枝が茂りまくってその間をかきわけて採らなければならないし、梅の木の下は草ぼうぼうで蚊がいっぱいだったりして、かなり苦痛な仕事なのだが、和歌山県の産地の梅はきちんと剪定されているし足元も歩きやすくて、誠にいい感じで梅採りができる。

 

完熟梅は梅酒に向くということ。梅ジュースには青梅がいいということなので、私はお酒は弱いのだけど、全部梅酒にすることとして、ホワイトリカーを4本も買ってきた。結構お金がかかる。梅の実に竹串をプチプチ刺すと、青梅と違って軟らかいので簡単に刺せる。そして、青梅よりもずっと甘い香りが満ちて、作業していて癒される。

氷砂糖の袋には、梅1kgに対して氷砂糖800g~1kgと書いてあるのだけど、ホワイトリカーの箱には500g~600gと書いてある。砂糖屋の陰謀だろうか? 必要以上に多く書いてあるのか? 2、3年前に漬けたときは、甘すぎるといやなので少なめにしたら、今度は辛すぎて飲みにくかった。一体どれぐらいが最適なのか。送ってくれた産地の人に聞くと「1kg入れる」ということで、梅1対砂糖1は砂糖屋の陰謀ではなさそうで、私も今年は多めに入れることにした。

青梅じゃなかったので梅ジュースは諦めたのだが、今日になってコウケンテツさんが、「完熟梅で作る梅シロップ」の動画をアップしてくれていた。遅い(怒)。https://youtu.be/TRAwPECFlto

砂糖ではなくハチミツを使い、黒酢を少し入れるそうだ。動画の中でコウさんが実においしそうに飲んでいる(ヤメテ)。来年は自力ででも完熟梅を手に入れて作ってみたい。と思いつつ、3年ほど前に作った梅ジュースを取り出して炭酸で割って飲む。シュワーっと細かいきれいな泡が立っていい感じ。梅ジュースは夏の暑いときの疲労回復によく効く。数年分が残っているのでせっせと飲みたい。

あとは、原液をヨーグルトにかけるのがお気に入り。

梅ジュースづくりで注意すべきは、梅を取り出さないこと。長く漬けると雑味が出るので3カ月だの1年だので梅を取り出した方がいいと言われているけど、取り出すと梅はしわしわになって食べにくくなってしまう。なので、梅は入れっぱなしが良い。その梅を捨てるなどはもったいなさすぎる。

不思議なのは、砂糖漬け(梅ジュース)の梅はジュースが出た後も甘くておいしいのに、梅酒に漬けた梅は「出がらし」になっていておいしくないことだ。この違いは何なのだろう。

 

 

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