山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
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今が旬。キイチゴ刈りは放棄別荘地が狙い目。見つけ方・見分け方

2021-05-31 | 植物利用

今朝のキイチゴは甘くておいしかった。

キイチゴ(モミジイチゴ)は日当たりのいい場所にある。林縁、林の横の道端、宅地として開発されたけど10年ぐらい放置されて草むらになっているようなところにある。わりと人間がアプローチしやすい場所。つまり、見つけやすい。山の奥深くの薄暗いようなところにはない。

キイチゴはこんな道端にある

(モミジイチゴ)Rubus palmatus

アスファルトの横など、乾いたところにある。アスファルトの横は夏も照り返しがあって、植物の地上部もかなり乾燥するだろうと思う。とにかく暑くて熱いところで自信満々で生きている。

イチゴと呼ばれるものは日当たりのいいところに生えるものが多い。フユイチゴなんかは森の中の暗湿ったところにも多く生えているが、あまりに日照が少ないところでは実もあまりついていない。

 

モミジイチゴ以外の日本の野生イチゴはみんなほぼ赤色なんだけどこれだけがオレンジ色。

そもそもキイチゴは、広い意味では木に生るイチゴということだろうが、狭い意味ではこのモミジイチゴを指す。オレンジ色のこういうベリーが生るものは日本ではほかにはなく(今のところ図鑑には載っていない)、酷似した植物はないので、「間違えたらどうしよう。毒だったらどうしよう」などと心配する必要はない。パッと見でこういうオレンジの実はモミジイチゴである。

 

 

葉がモミジ(カエデ)のように分裂するのでモミジイチゴと名付けられたと思うが、葉の幅が細くて分裂しないものもあって、ナガバモミジイチゴと呼ばれる。食べるという目的なら、同じだと思ってよい。

葉の下にぶら下がっているオレンジの宝石みたいな実を、そっと指でつまんで、そっと引っ張ると、ポロっと取れる。あくまで、そっと。

中に虫がいないかよく見て、そのまま口に入れればOK。

ちなみに私は虫に出会ったことはない。それほど高確率でいるわけでもないので怖がらなくてよい。

さらにちなみに、ヤマモモにおいては高確率でいるらしい(イチゴとは関係ない)。

 

木によって、いっぱいなっているものもあれば、あんまりなのもある。いっぱいなっているのを見つけたらラッキー。また、たいていは1本だけでなく、まわりにたくさんある。近辺をよく探すと良い。

トゲがあるので、キイチゴ畑の中にずかずか入っていかないように。痛い。

こういうものがたくさんあるとタヌキとかは草むらに入りにくいだろうと思うけど、キイチゴのトゲは小さいので、タヌキの毛は通さないかもしれない。

 

今日はいい木を見つけて、食べつくそうかと思ったけど、3個食べたところでブヨが寄ってきたので退散した。こんな乾いたところにブヨがいるなんて驚きだ。ブヨは普通水気のあるところにいる。5日ほど前に小川の横で襲撃され、今年の初ブヨ被害となった。以来、スカートは履いていない。ブヨは長いスカートであっても中に潜り込んでくる。潜るのが好きだと思う。

野山に行くときはやはり全身を覆った方が良い。それも、薄手のブラウスとかTシャツじゃなくて、厚い生地のものが良い。薄手だと上からドクガの粉が降ってきたとき中に入ってしまう。とはいうものの、気軽に野山に行きたくなってつい行ってしまうのが人の常だろう。

話がそれたが、今がキイチゴの時期(岐阜県の標高600mあたり)。食べたければ急いだ方がいい。

 

木いちご動画あります

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