山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

環境意識とインドネシアと日本 その2

2009-01-15 | なんとなく報告
スラウェシ島の山奥を、2人のインドネシア人と旅していた。
一人は外人慣れしたガイド、もう一人は彼の親戚で、現地を所管している行政の若者。ジャングルの中の川辺でジュースを飲んで休憩していたら、行政ヤングマンが、空パックをポイっと流れ行く川の面に投げ捨ててしまった。
私はびっくりして反射的に「あ~~っ! だめー~~!」てな感じで叫んだら、行政ヤングマンは理由が分からないのだった。
ガイドが(多分)「外人はゴミ捨てないんだよ、山の中にゴミ捨てるのは野蛮だよ」みたいに説明すると、素直な彼は「ごめんなさい」」と照れながら言った。

行政マンでさえ、山の中や流れる川にジュースのパックを捨てるのがよくないとは思っていないのである。
しかしながら、「捨てないほうがいいかも……」てことは少なくとも1人に伝わったことになる。


フェリーに乗っていたら、空のペットボトルが甲板で、ころころ、ころころ、船が揺れるたびにころがっていた。次に大きく揺れれば、海に落下しそうだった。
船だろうとバスだろうと、インドネシア人は容赦なく床にゴミを捨てる。彼らにとって、床や路上は「ごみ箱」と同義である。
前に子どもが海にペットボトルを投げ捨てるのを阻止しそこなったことが、私の中ででっか~いトゲとなって突き刺さっていたので、私はそっとそのペットボトルを拾ってごみ箱に入れた。
そうしたら、少し離れたところから私を見て、ほっとしたようにニコッと笑いかけてくれたインドネシア人がいたのである。
私と同じように、ペットボトルが海に落下することを案じていたらしい。

大多数のインドネシア人が海にビニール袋を捨てることを何とも思っていなくても、そうではない人がちゃんといることに救われた。
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