山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

ノアザミとゴボウは同類 葉は食べられる

2021-06-16 | 植物

田んぼの畦にノアザミが群れ咲いていた。

こうしてみるととてもきれいなのだけど、田んぼの管理者にとっては「草ぼうぼう、いやだなあ」って感じだろう。農家は5月から9月まで、草刈りに追われる。大体3回刈ると言われるけど、田んぼがたくさんあれば、今日はここ、明日はここ、とやっているうちに一巡してまた戻って刈らなければならなくなる。本当に大変だ。

ノアザミは種子に綿毛があって自由に飛んでいき、あっという間にあちこちから生えてくるようになる。抜こうとして引っ張ると大抵根元で切れてしまう。そして放置すると根がどんどん太くなって本当に抜けなくなる。ゴボウはアザミの一種であり、この仲間はみんな根がゴボウのように太くなると考えてよいと思う。ノアザミの根もおそらく食べられるだろう。が、抜くのが大変なのでゴボウを買ってきた方が楽だと思う。

アザミの葉は食べられる。どのアザミでもいけると思うがすべてのアザミで試したわけではないので無責任なことは言えない。

ノアザミも株が大きくなると、春先の葉も肉厚の大きなのが出てくる。それをもぎ取って食べる。天ぷらにするのが一番簡単でいいのだけど、1枚の葉でもかなり大きいので、なかなか食べでがある。味はほとんど無味。ただ、肉厚、つまり炭水化物が多い感じだ。

採るときに葉っぱの縁のとげでチクチクするのが欠点だけど、春先の葉は今の時期のほどチクチクが硬くない。今の時期の葉はもうかなり硬くなっている。まあ、食べれなくはない。

岐阜県の飛騨地方にはヒダアザミという大型の、山梨の方にはフジアザミというもっと大型のがあって、そんな葉は1枚が本当に大きいので、一度に食べることはできないだろう。

この時期に咲くアザミは、うちの地方ではノアザミとキツネアザミだけだ。キツネアザミは花も葉も小型で、花色は青みが強く、すぐに見分けがつく。

アザミの葉は山菜として多用する地方があるらしいが、うちの地方では誰も食べたりしない。刈るべき雑草としか思われていない。

 


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