山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

愛知万博から1年 やりきれないこと

2006-10-02 | なんとなく報告
私もこの会場でいろいろお仕事をさせてもらっていました。
石一つ動かすな、葉っぱ1枚流すな、と固く言われていた通称ほとけ沢は、下のほうが写真のように掘られて水路になっていました。ホトケドジョウがいると騒がれ、手をつけてはいけないといわれ、プログラムで使うのにものすごく気を使いました(ホトケドジョウにではなく……)。
万博が終われば平気でこんなふうに掘られてるなんて笑っちゃいます。
もともとこの沢の横には細長い田んぼがあるので、稲作の時期には用水として毎年みぞさらいされ水が良く流れるようにされていただろうと思います。ただ、それは田植え前にされるので、この時期にこんなことをするのが水生動物にとっていいかどうかは、詳しくない私には分かりません。
まあ、上半分は残っていましたし。


やりきれないのはそのことではありません。
死んだ人が忘れ去られるだけではなく、功績までも抹消され
きちんと仕事をしたにもかかわらず闇にほうむられ……
「自然学校記念誌」の倫理と良識はどうなっているのか。制作にかかわった主な人たちの知的所有権に対する感覚は……。
こんな形で自分の仕事を振り返らなければならないなんてむなしく悲しいばかりです。
中心となっていたプロデューサーを私は信頼し尊敬していたのですが。信頼していた人を失うのはつらいことです。


雨が降ってますます秋が深まってきました。
不条理なことがあっても自分の努力を続けるしかありません。
植物は誰が何と言おうと、いつもそこに生えている
そのことはとても素敵です。

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