心理療法ハッピーライフの認知行動療法で、うつ病、神経症、対人緊張症が治り、ポジティブにもなれる理由(再掲載)。重要な内容ですから定期的に再掲載をしています。あなたは楽になれます。大丈夫です。
2014年11月16日(日)
心理療法(認知行動療法、人生勉強療法)ハッピーライフ、矢野裕洋
1章、 最初に、うつ病、神経症、対人緊張症、ポジティブになるに関しての基礎的な考え方を整理しましょう。
人はコンピューターによく似ています。
コンピューターの故障は機械自体の故障とソフトウェアの故障の二つがあります。
うつ病、神経症、対人緊張症は一部の例外を除くとソフトウェアの故障です。
もちろんポジティブになる為にはソフトウェアを改善しなければいけません。
※一部の例外は、例えば、外因性のうつ病(脳梗塞や脳出血等の原因で脳自体がダメージを受けた為にうつが出ている)等です。
稀にお受けする質問ですが、
「うつ病、神経症、対人緊張症は病気なのに、何故、認知行動療法という心理療法で治るのですか?」
という質問への答えは、
「コンピューターに例えたら、うつ病、神経症、対人緊張症の原因はソフトウェアの故障ですから、認知行動療法という心理療法で、正しい考え方、正しい感じ方に修正すれば、ソフトウェアの故障は治りますから、うつ病、神経症、対人緊張症は一部の例外を除けば治ります。逆に言うと、体の故障は医師が薬や手術等で治すのですが、心の問題、ソフトウェアの故障は心理療法でしか治せないのです。医師の薬は頭をぼんやりさせたり落ち着かせる物で、心の問題、ソフトウェアの故障を修理できる薬はありません。」
☆ 心理療法ハッピーライフの認知行動療法の対象、具体的には、
うつ病(外因性のうつ病の方は前もってお電話等でご相談をお願いします。他のうつ病は全てOKです。)
神経症(パニック障害、広場恐怖症、摂食障害、精神性の過敏性腸症候群、依存症、不登校、引きこもり等、諸々の恐怖症、摂食障害、自律神経失調症、心臓神経症、不安神経症、不定愁訴など、諸々の不安症)
対人緊張症(対人恐怖症、社交不安障害、社会不安障害、SAD、赤面症、どもり、多汗、緊張による手足の震えやチック、人前で字が書けない等々)でお困りの方へ。
ポジティブになるに関しては、友達が出来ない、恋人が出来ない、仕事、勉強が出来ない、人より自分は劣っていると思う、願望達成、美人美男(心美人、心美男)になりたい等、認知の歪みが原因にあるものは認知の歪みを修正する事で人生を好転させる事が出来ます。
2章、 うつ病や神経症、対人緊張症の人たちの原因は情報不足から発生している、間違った恐怖心を伴う認知の歪み、です。
うつ病や神経症、対人緊張症の人たちの中には、『自分は異常だ』と思っている人達がいますが、これは完全に間違いです。
1章で人はコンピューターによく似ていると書きましたが、2台の正常な同じコンピューターに片方は十分なデータを入力して、もう一つは十分なデータを入力しなかったら、正常な同じコンピューターでも違った答えが出るでしよう。
これと同じで、正常な人も十分な情報が入って来なければ間違った判断をしてしまいます。
うつ病や神経症、対人緊張症の人たちは正常ですが、心の情報不足から間違った判断をしている状態というだけです。
この不足している心の情報とは多方面からの客観的な情報などです。
例えば、一緒にお送りしている『新入社員のA君B君の話』を使うと、A君とB君は同じ大学を卒業して、一緒に同じ会社に入り、一緒に新人研修を受け、たまたま同じ部署に配属され、一緒に仕事をして、一緒の仕事でミスをして、一緒に部長に怒られました。
A君とB君の環境はほとんど同じで、年齢も同じ、同じ大学を卒業しているのですから学力も同程度です。
A君は部長に怒られた後、B君に、「怖かったよね」と言いました。
B君もA君に「俺も怖かった」と言いましたが、同じ怖いでも怖さのレベルが大きく違うのです。
B君はA君が「怖かったよね」と言って来たから「俺も怖かった」と返事をしましたが、聞かれたから言った程度のとても小さな怖さですから、B君は翌日も変わりなく会社に来ます。
しかし、A君の「怖かったよね」はとても大きな恐怖心ですから、夜は怖くて眠れなくなり、翌日、会社に行こうとどんなに頑張っても怖くて行けず、精神科に行ったらうつが出ていましたから「うつ病の可能性がありますね」と医師に言われました。
言える事はA君もB君も正常なのです。
では、A君とB君の違いは色々な言い方が出来ますが、一つの言い方は『ストレス耐性の違い』という事になります。
精神的なストレスに強いか弱いかという事ですが、これは別に精神修行が必要なのではありません。
逆に座禅を組んだり特殊な事をしても中々ストレスに強くはなりません。
必要なのは、多方面からの客観的な情報を得るなどの人生勉強です。
3章、 具体的な人生勉強
では、どのような、間違った判断をしない為の人生勉強をしなければいけないかと言うと、
①. 相手の立場に自分がなって見る。客観的な情報を得る事が目的。人が何を考えているのか? どんな感情を抱いているのか? これからどんな言葉を言うのか? これからどんな行動をするのか? を科学的に、合理的に、推測する能力を身に付ける人生勉強。ここで、重要な事は、相手の最も強い立場を推測して、自分がこの立場だったら、自分はどのように考えているか? 等を上達させて行く必要があります。また、どれくらいの確率で正しいのかという推測も必要です。
②. 鳥瞰(ちょうかん)。これも客観的な情報を得る為の人生勉強。多方面から質の高い客観的な情報を得る必要があります。第三者の目で自分や自分の周りを見る。
③. 妥当な未来予測。これも客観的な情報を得る為の人生勉強。自分や自分の知っている人等の実際の過去のデータを使って妥当な未来予測をする。妥当ではない未来予測をしているからうつ病や神経症、対人緊張症になっています。
④. 大人の目、子供の目。これも客観的な情報を得る為の人生勉強。自分の力で生きて行く能力がある大人の目をして、客観的な情報を得に行く。対人緊張症の人たちは皆、5歳くらいの子供の目で情報を取っているから間違った判断をしています。
⑤. 人と自分の心の関係作り。同じ人間という種類の仲間意識を持たなければいけない。人と自分の心の関係作りは客観的な情報が十分に取れるようになってからでなければ構築できません。
⑥. 人と自分の心の関係作り。本音は対等。子供は本音しかありませんが大人は本音と建て前という二つの思考を使い分けられるようにならなければいけません。
⑦. 不安の処理。不安は恐怖ではありません。不安は大丈夫ですか? 備えていますか? という感じの心の問いかけです。備えられない不安はどんなに備えても自分で消す事が出来ないという事を勉強し、不安の処理の仕方を身に付けなければいけません。
では、具体的に、新入社員のA君B君で説明をすると、
B君は、
① 相手の立場に自分がなって見る、で自分が部長の立場になったら、自分だったらどんな事を考えているか? どんな言葉やどんな行動をするか? という事で、解雇しようとは思っていない等の安心できる情報を得て、
② 鳥瞰、第三者の目から部長に怒られている自分たちを想像したら危機ではないという安心できる情報を得て、
③ 妥当な未来予測、からも大した事にはならないだろうという妥当な未来予測ができ、
④ 大人の目、子供の目、はB君は既に大人の目で見ているから、仮に嫌われたら嫌な事だけれども怖い事ではない、という認知になっている。見捨てられる恐怖等は既にない。
⑤ 同じ人間という種類の仲間意識、では、部長も同じ人間、ましてや日本人で同じ会社の人間なのだから熊やライオンのように襲って来る事はないだろうと安心している。
⑥ 本音は対等、部長も自分も大人同士、自分自身の力で生きて行く事が出来るから本音は対等。必要以上にビビる事はないという安心感を持っている。
⑦ 不安の処理、不安は恐怖だとは思っていない。
等でB君は全体的なジャッジとしてそんなに大した事ではないと認知していますから翌日も平気な顔をして会社に来られますが、
A君はこれらの情報がほとんど得られていないからとても大きな恐怖を感じて、眠れなく、翌日はどうしても会社に行けず、精神科に行ったらうつ病の疑い有りと診断されたという事です。
A君とB君の違いはこれらの人生勉強から得られる客観的な情報等の差で脳や知能の問題ではありません。
4章、 分かっているけれどもやめられない、納得したらやめられる
最後に、『分かっているけれども止められない』という言葉は知っていると思います。
例えば、小学校の時、夏休みの宿題を早くやった方が良いと分かっているけれども中々できなかったでしょう。
しかし、8月31日は先生に怒られるというような恐怖心が強かったと思いますが、夏休みの宿題をやらなければいけないという気持ちが強くて頑張ったでしょう。
心理療法ハッピーライフの人生勉強も同じで、『分かった』だけでは不十分です。
『人に教えられる』くらいの分かったになって初めて人生が変わって来ます。
ですから、少なくとも、高校入試や大学入試の受験勉強の時と同じくらいの真剣でお願いします。