熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。
送料込み5000円。
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目次

作品 文章 写真 販売品

極小雛駒の件

2016-02-28 03:36:33 | 作品
遅くなりました。
極小雛駒の寸法など説明致します。

盤の寸法は、幅65ミリx奥行き80ミリ。
厚みは20ミリですが、筥に沈めてある部分は15ミリ。筥の上に出ている部分が5ミリです。
戦前に作られた日本産榧をカットして、罫線を引きました。

蒔絵の筥の寸法は74X90ミリ、高さが60ミリ。両掌で包みこめそうな大きさです。
100年くらい前、大正時代の婚礼道具、化粧道具入れだと思います。
江戸時代には、大名家や大店の商家は、娘のために家紋を入れたりした蒔絵の婚礼道具を揃えました。
本品はその名残の一品で、家紋ではなく丸に鳳凰に唐草文様です。
100年経過していても、大切に保管されていたと見えて傷は無く、それをそのまま使いました。

駒の大きさは、高さが6ミリあまり。
最初ツゲで作りかけましたが、風で飛ぶほどなので、重量感がある象牙で作りました。
文字は、漆筆でで直接書いた小生の肉筆です。

最初は全く自信がなかったのですが、手始めに「と」を書いてみたところ、まずまずの出来上がり。
それでアンチョコな略字では無く、楷書にこだわって書くことにしました。
特に香車は5~6ミリの間に、横線を12本並行して引くのですが、結果は上々で、上手く書けました。

コツは、チョイチョイとイメージしながら、手早いリズム。
リズムが良ければ、上手く書けることが分かりました。
なんでも、実際にやってみると、コツがわかります。

蒔絵の箱は、6~7年前に、同じモノを二つ骨董屋さんで見つけました。
で、同じセットを2組作って、一つは岐阜県にお住いのミニサイズ道具の収集家の目に止まって、お嫁入り。
現在は、その内の一つが残っています。

西陣織の布袋は、当方で作った型紙と生地を渡して京都で縫製してもらいました。
駒台は、自分で作りました。

外箱は、細かな木目の桐製で、桐箱屋さんに依頼。
底面の仕切り台座は、自分で細工しました。
外箱の寸法は、133x173ミリ、高さは90ミリ。

6日(土)に、現物を見にこられるとか。
お近い方ですか? 
およその時間をお知らせください。お待ちしています。

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今日は日曜日。
日の出とともに、目が覚めました。
窓を開けると、近くの山は灰色。
昨日よりひどく濁っています。
NHKテレビでは霧とか、花粉だと言っています。
主原因は、黄砂では無いかと疑っています。










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駒の写真集

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