今日は、駒3組の研磨で一日がすぎました。
一組40数枚。3組ですと130枚ほど。
研磨する部位は、駒一枚で17か所。
まずは、表と裏の2面。駒の側面が5か所。丸あるく面取りするのが10か所で、17か所となります。
これを単純に掛け算すると、130x17で、延べ2210か所。
一か所辺り10秒かけるとして、2210x10で、22100秒。
これを3600秒で割ると、所用時間は、6.1時間。
まあ、ザーッとこんなもんですかね。
ちなみに、これを2回3回と繰り返すことになります。
先日、「駒の5角形の成り立ちについて」ある方から質問をいただきました。
このことについては、以前、このブログで書いたことがありますので、私論を再びアップしておきます。
「歴史的な成りたちのことは、良く分かってはおりません。ある研究者は¨船とか絵馬とかの形¨からだと言ったりしていますが、単なる思いつきに過ぎず論理性が欠落しています。何故、日本の将棋駒が五角形になったのかについては、合理的な理由を挙げて述べなければなりません。小生なりに考えた事は幾つかあります。そのことは講演などで時折り話したりしています。
と言うことで、次のようなことをお話しました。
①、遊びに使う道具は、簡単に作れるのが重要。
容易く手に入れられる材料で簡単に加工出来ることがポイントで、東南
アジアでは石や貝。中国では木の枝を輪切りにしたものが使われた。
日本将棋の原型が我が国にもたらされた当時、「木簡」という恰好な材
料が身近にあって、先人はそれに文字を書いて駒にすることを思いつい
た、と考える。
②、最初は四角形だったかもしれない。しかし時を置かず、文字の方向
(=駒の方向)に合わせて先端を削って山形にした五角形に改善するこ
とを思いついた。
さらに外国のチェスや将棋駒のように敵味方で色分けしたり駒の文字
(名前)を変えたりすることなく、駒の向く方向で敵味方を区別する。
これは我が国の文化であり先人の知恵であり、これが合理的であり、ま
もなく定着した。
③、日本将棋の駒の最大の特徴は、駒自体に敵味方の区別が無いところ。
これは、駒を敵にも味方にも使える駒があればこそ可能であり、相手か
ら奪った駒を自分の駒としてそのまま使えるルールと相互に密接し、こ
れが定着し、今日に至った。
④、・・・。
理由は、このほかにまだまだあるでしょう。
ということで、興味ある方は、お考え下さい。