熊澤良尊の将棋駒三昧

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書体銘に関して

2021-09-05 18:59:24 | 文章

9月5日(日)、雲多しが晴れ。

またまた日曜日がやってきました。やや蒸し暑く。
今日の話は、ある方からコメントをいただいた書体銘のこと。
コメントその他で、質問や指摘をいただくのは、話題としてテーマにもなるので、大変ありがたいことです。

ーー人によって、駒は 書体名に「巻菱湖」と書いてあったり、「菱湖書」と書いてあったりします。
また、例えば「水無瀬兼成卿写」はあっても、「水無瀬兼成卿書」とはしませんし、あるいは「錦旗」は「錦旗書」としていてはおかしいように思います。このように駒の作者によって、書体銘の書き方はいろいろあるようで、つくりや流通からまちまちになっていますが、「書」に関して、熊澤様のご意見をお聞かせください」。

これに対しては、コメントでも述べましたが、少し加筆して改めて述べさせていただきます。

お尋ねの件。
書体銘に書き入れる文字(語句)には、人名と駒の愛称とがあります。
人名の場合は「だれだれの筆跡」という意味ですから、だれだれの後に「書」を付けるのがよいでしょうし、場合によっては「書」を省略して名前だけでも良いのではないかと思います。因みに、私の場合は、その時の気分によってどちらもありにしています。
一方、「錦旗」とか「古水無瀬」のように、駒の愛称の場合は、だれだれの書という意味ではないので、「書」を付けてはおかしく、付けないのが良いと思います。

ところで、私も小さなことに、こだわって生きているところがあります。
物事には、どうでもいいことと、こだわるべきこととがありますが、でも、駒づくりの場合は、細かなところにこだわって作り続けなくてはいけないと思っています。
それ以外のことには、こだわり過ぎるのは、良くない結果につながりやすいし、心(気持ち)エネルギーの無駄にも繋がりますので、まあ、いい加減がいいし、それが生きてゆくうえで楽だし、それが知恵というものかもしれません。

ああ、今日は、なんのこっちゃ?でした。

ああ、それにオオタニサン。43号、すごいね。

 

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