7月27日(月)、曇り。
梅雨明けはまだ先のようです。
先に「字母」の話をしましたが、今回は「彫刻刀」について。
駒を彫るの刀は、次の映像のような刃先が斜めについた「版木刀」と呼ぶ彫刻刀を使います。「版木刀」の名は、もともとは細かな彫刻の版画の板に使うところから、そのような名前で呼ばれるものです。
通常の刃先角度は、45度か、それより鋭角のものが売られていますが、それは桜などの柔らかい木に向いた角度で、硬いツゲの場合だと刃先が欠けやすくて、もっと鈍角に研ぐ方が刃が長持ちし、長く使っているうちに自然に鈍角になってくるわけです。
写真では、ほとんど角度のないような写りのものがありますが、実際は60度ほどの角度がついており、私はこれを愛用しています。
刃物の幅は、1寸5分(4.5ミリ)乃至、2寸(6ミリ)位。このくらいなら力を込めても彫りやすく、研ぐ時も研ぎやすいサイズです。
版木刀は、専門店である程度高価なものを使います。安物はいけません。
最近は買ったことはありませんが、20年前で3000円とか4000円くらい。とにかく道具は良いものを使います。
私の場合は、いろいろな専門店を見つけたら、店に入って2~3本、これといったものを買って帰ることが多かった。
専門店では刃を付けないで売っているところもあるし、刃は自分用に研ぎなおして自分で軸を付け、切れ味とかを確かめて、気に入ったモノを愛用するわけです。
時間になりました。この続きはまた。
古いカセットデッキが壊れて修理に出していて、駒にまで行かれませんでした。
なるほど、単純に斜め刃の彫刻刀を使うのですね。V字型とかを使うのかと思っていました。勉強になりました。とりあえず2本ほど購入してみます。